第62号:私はあとで、構いませんから。
このお便りは、25527 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
お嬢様、旦那様、厳しい冷え込みが続いておりますが、体調など崩されておりませんか。
こほこほと咳き込んだり、鼻炎に悩まされておりませんでしょうか。ティッシュならここに…。
ああ、ご不要でしたか、それは失礼しました。執事の館・準備委員会の松原でございます。
この春の開館に向けて、準備委員会の取組みは加速度を増しております。
今日も報告が長くなりますので、お時間のあるときにご覧頂けますと幸いです。
まず先週は、意匠係の高岳(たかおか)による「名古屋の仮住まい」の内装プランの提案があり、
Twitter でご報告をさせて頂きました。ご意見、ご感想をお寄せくださいました主には、
心から感謝申し上げます。ありがとうございます。
またその翌日には、岐阜県多治見市にて美濃焼を扱う商社に訪問し、製造工程の見学を経て、
「名古屋の仮住まい」に採用する什器、お皿などの選定を行ったことをご報告致します。
https://twitter.com/butlers_house/status/425515690330558464
https://twitter.com/butlers_house/status/425520941590773760
https://twitter.com/butlers_house/status/425522258077949952
https://twitter.com/butlers_house/status/425528292217606144
準備委員会初期からの方針通り、紅茶のお給仕にかかわるポット、ティーカップなどは、
名古屋市西区に本社を構えるノリタケ社の製品を中心に構成したいと考えておりますが、
東海地方の産業を取り入れる方針もありますので、美濃焼のほか常滑焼、瀬戸焼など、
各地の窯元からもお皿を仕入れ、食卓に彩りを添えることになるでしょう。
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さらに採用係の菊井(きくい)による書類審査と面談を通じた採用活動も一段落し、
第1期から給仕をおこなう従業員に内定が出されたということです。
その結果、初期の「名古屋の仮住まい」の年齢構成比は、
70代:1名、50代:2名、40代:3名、30代:3名、20代:2名、10代:1名、
という分布となりました。(常勤と非常勤、男女合わせての統計となります。)
内定した従業員は、2月の中旬を目安にして準備委員会に合流し、およそ2ヶ月の間、
「名古屋の仮住まい」で、お嬢様、旦那様をお迎えする準備に取掛かります。
現在、各位の履歴書を手配しておりますので、提出され次第「主の手帳」からご覧頂きましょう。
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さて、本日は執事の館・準備委員会より「お給金の支払い」について提案がございます。
ホームページにも記載の通り「名古屋の仮住まい」では、滞在いただく時間に応じて給金を設定して、
俗にいう「食べ放題」や「飲み放題」に近いお給仕を想定して、準備を進めて参りました。
一般的な飲食店ではメニュー見ながらオーダーを重ね、店を出る直前に会計するのが通常ですが、
これを「名古屋の仮住まい」に置き換えて考えると、いささか不自然な光景ではないでしょうか。
お嬢様、旦那様がお出掛け(退出)される直前に、給金を催促するのは、
執事やフットマンとして相応しい行動なのか…という懸念を払拭できておりません。
いっぽう、開館準備と並行して取組んでおります、バラやアンスリウム、バウムクーヘンなど、
各種の申し付けにおいて、現時点の未入金率を算出したところ、お花については1%以下、
バウムクーヘンに至っては、ほぼ0%という驚異的な数値であったことを報告致します。
執事の館・準備委員会の申し付けは、主からリクエストを頂いた段階でオーダーを確定し、
入金の有無に関わらずお品の発送に取掛かる、というインターネット通販の常態から外れた運用。
これが成立するのは奇跡といっても過言でなく、お嬢様、旦那様の思いやりあってこそであります。
私たちのことを信じてくださるお嬢様、旦那様のことを、私たちも信じたいと思います。
つきましては「名古屋の仮住まい」での給金は、全て【後日にお支払い】頂くことにします。
具体的には、バラやバウムクーヘンの申し付けと同様、事前のご予約をふまえてご帰宅を頂き、
お屋敷での給仕を受けられた当日の夜、メールにて利用実績に応じたお給金を請求致します。
その額面をクレジットカードの決済か、コンビニ決済、銀行振り込みのいずれかで、
ご入金頂くという流れになるかと存じます。
(ただしこれは、あくまでも現時点における執事の館・準備委員会の方針であり、
カード会社の審査や、愛知県警の見解などを確認したうえで、サービスに反映します。)
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極端な例ではございますけれども、なにも手に持たずに、
ふらっと「名古屋の仮住まい」にご帰宅頂けるということです。
完全な後払いが実現するメリットは、雰囲気を損なわないこと以外にもございます。
たとえば、お屋敷のなかで現金を扱わないとなると、出納係として1人を置かずに済むほか、
お給金のやりとりのためにテーブルと金庫を往復する手間が省け、より給仕に専念できます。
加えて準備委員会の事情で恐縮ですが、経理作業を一本化できるメリットも見逃せません。
「名古屋の仮住まい」は最終的に、1日に200を超える主をお迎えする予定であり、
毎日、この締め作業を現場で対応すると膨大な手間が掛かってしまいます。
さらに従業員の現金の扱いにおけるトラブルも未然に防ぐことが…。
もちろん何らかの事情で、未入金となってしまう問題もあるでしょうが、
そこは、お嬢様、旦那様を信じるのが、私たちの務めではないかと思う次第です。
また銀行振込の場合、どうしても手数料をご負担頂くことになってしまいますけれども、
その分ご納得頂けるように、給仕の品質を高めていきたいとも考えます。
この機会にクレジットカードを持たれるのも、良い選択ではないかと…。
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前回、私からのお便りで株式会社九十の設立をご案内したところ、Twitterやメールを通じて、
執事の館・準備委員会への出資を望むお声が2件寄せられました。誠にありがとうございます。
開館前にも関わらず、そのようなお申し出を頂けますことに準備委員会一同、心から感謝しております。
昨年の夏にご案内しました「お預かり金」の件は既に締切り、複数の主との面会を終えましたが、
ことしも特典の内容を変えて、僅かながら枠をご用意する予定となっております。
もしご興味をお持ちでしたら、 info@butlers-house.net に宛ててお知らせください。
新たな「お預かり金」の具体的な内容が決まり次第、順次ご案内をさせて頂きます。
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Twitter などでは時折、お品の申し付けよりも、仮住まいの開館を望まれる声が頂いておりますが、
この春に「名古屋の仮住まい」が実現するのは、申し付けの実績あってのことと存じます。
昨年の春に2,200本のバラをお届けしなければ、今頃まだ「主の手帳」も試作版のまま、
仮住まいの開館に向けたスケジュールも白紙であったことでしょう…。
執事の館・準備委員会は、真っ黒な手帳を抱え、日夜名古屋の街を駆け回っております。
いま私の目の前で、建築係の橘(たちばな)が予算組をもとに見積調整を行なっており、
予定通り2月の上旬から建物のシャッターの塗装に取掛かれる見込みだとか。
振り返ると、今日はお金の話ばかりでしたね…。
お嬢様、旦那様は「名古屋の仮住まい」の建築費用にご興味がおありですか?
もしご興味あれば、旦那様には内緒でご覧頂くことも…。いえ、独り言です。はい。独り言です…。
次のお便りでは「愛知県尾張旭市の紅茶」や「愛知県碧南市の生ソーセージ」について、
詳しくお伝えできるかと存じます。それから、名古屋駅からの送迎についても…。
名古屋市名東区、日曜日に混み合うファイブフィートカフェにて、橘とともに。
このメールは、執事の館・準備委員会よりお送り致しました。
メールアドレスやお名前の書き換え、退会手続きなどは、下記URLから承っております。
https://www.butlers-house.net/member_login
準備委員会のあゆみは、「過去のお便り(バックナンバー)」から、ご覧くださいませ。
http://www.butlers-house.net/blog/entries
執事の館へのご要望、お問い合わせは info@butlers-house.net までお寄せ下さい。