第45号:お菓子も時計も、建築も。
このお便りは、28818 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
本日もお寛ぎのところ、失礼致します。
執事の館・準備委員会の松原でございます。
秋雨が、しとしと降る秋の夕暮れ、東海地方は冬の訪れを予感させます。
日中も陽が射していないと肌寒く、わたくし松原は、遅すぎる衣替えに精をだしておりました。
夜は蹴り飛ばしてしまった毛布を強引に引き寄せるたび、過ぎた夏を懐かしむ今日この頃です。
この時期、日本国内の天気予報を見ると、北と南の気温差に驚きます。
いまお住まいの地域は如何でしょうか、まだ秋の空色をお楽しみでしょうか。
同じ言葉を使い、同じ空のしたに暮らす私たちでございますが、
日々、お変わりなく過ごされますことを、心から願っております。
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さて、前回のお便りで「執事の館・伏見の仮住まい」の進捗について報告を致しました。
建物の防災設備についてはいまのところ動きがなく、相見積の作成に取掛かれておりません。
いっぽう、水面下で進めておりました「建物の一棟借り」については、
3つの物件にて、それぞれ交渉を進めております。
実は執事の館・準備委員会としては、「どうしても、この場所に仮住まいを設けたい」と思える、
素敵な物件に巡り会っております。外観も雰囲気がよく、天井も高く、広さも充分にございます。
しかしながら、大家さんに我々の事業内容を理解頂けず、具体的な条件交渉に至っておりません。
この件については、準備委員会がまめに足を運び、粘り強く提案を行っておりますので、
何らかの情報が入り次第、報告させて頂く所存です。
また建設中の工程を公開するという案に対して、多くのご賛同を頂けましたことについては、
準備委員会一同、心から感謝申し上げます。誠にありがとうございます。
念のために補足させて頂きますと、現場の見学は、あくまでも仮住まいにご帰宅を頂くついで、
先行してオープンする広間でお寛ぎの最中に、ご案内をするものでございます。
現場の混乱を避けるため、見学のみのご帰宅はお承けいたしかねますので、ご了承ください。
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先週金曜日には「愛知県小牧市のバウムクーヘン」の第2回 : 10月18日発送分の手配を行いました。
きょう、明日には申し付けくださった656名のお嬢様、旦那様のもとに行き渡る頃かと存じます。
(申し付けシステムの誤動作により、予定数より多くなっておりますことをご了承ください。)
もしお届けできていない場合は、 info@butlers-house.net までお知らせくださいませ。
バウムクーヘンの申し付け以降、たびたびご要望が寄せられた追加生産について、
工場長の黒川と協議した結果、僅かではございますが追加生産を行うことになりました。
第4回 : 11月08日(金)発送分 200個
第5回 : 11月22日(金)発送分 200個
第6回 : 11月29日(金)発送分 200個
工場は11月からクリスマス前の繁忙期を迎えるため、11月は200個の生産を3回実施、
12月は完全な生産休止、2014年1月の中旬から再開する予定となっております。
せっかくお気に召したのに品薄としてしまい、誠に申し訳ございません。
年明けからの安定した生産体制のために尽力致します。
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ここで改めて、申し付け品の進捗をご報告致します。
「愛知県名古屋市のやわらかいプリン」は、お届けする際の容器の選定を進めております。
できれば美濃焼、常滑焼など、再び利用して頂けるものを使いたいと考えておりますが、
短期間で大量に納入できる窯元が少なく、引き続き調査を進めます。
「愛知県小牧市のかたいプリン」は、東海地方を中心に5種類の牛乳を使い分けて試作中。
品質の良い、乳脂肪分の高い牛乳を使うと、どうしても仕上がりが柔らかくなってしまうようです。
程々の固さを維持しながら、劇的な美味しさを作り出すべく、引き続き試作を重ねて参ります。
「愛知県名古屋市の鳥チャーシュー」および「愛知県名古屋市の豚チャーシュー」は、
すでに基本的な味付けを整えておりますが、安定した生産体制の確立に苦心しております。
小規模の手作りなら簡単に実現できることが、大規模な環境ではなかなか再現できず…。
豚チャーシューは、一般的に使われる肩ロースではなく、バラ肉を使っておりますので、
いわゆる「ボソボソ感」がなく、旨味と脂身のバランスが絶妙でございます。
そういえば愛知県田原市では、今年もバラの花が色鮮やかに咲いているとの噂でございます。
気温が低くなり、輸送に適した頃合いとなりましたので、ちかぢかお届けに上がりましょう。
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本日はさらに、新たな「申し付け」サービスのご提案をさせて頂きます。
時計修理、かばん修理、靴修理につづいて、執事の館・準備委員会が提供しますのは、
お嬢様、旦那様のご自宅や店舗、事務所のための「建築とリフォーム」でございます。
これはご存知、執事の館・準備委員会、建築係の橘(たちばな)による設計施工でございます。
実は以前からこのサービスの提供時期を検討しておりましたが、仮住まいも出来ていないのに、
別宅のご提案をしてしまっては、きつくお叱りを頂いても仕方のないことと考えておりました。
現段階で、すでに仮住まいの基礎部分の設計は終えており、業務的に余裕がございますので、
仮住まいの建設には支障のないものとしてご理解頂ければ幸いに存じます。
ご自宅の新築、改装、内装のやり直しや、マンション物件のリノベーションなど、
お住まいについて考えをお持ちのお嬢様、旦那様からの申し付けを承ります。
設計費用などについては、個別にお知らせ致します。
これらについては受付のページを用意しておりませんので、
info@butlers-house.net に宛てて、いまお考えの事柄をお伝え頂ければ幸いに存じます。
わたくし松原、もしくは橘よりお返事差し上げますので、4〜5日ほどお待ちくださいませ。
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7月17日より「主の手帳」における新規記入が有料化されたにも関わらず、
これまでに389名ものご記入を頂きました。本当にありがとうございます。
ご希望の敬称、お誕生日などの登録内容は、下記のURLからご確認ください。
※新規登録を頂いた方は、お名前と敬称、都道府県、電話番号が反映された状態です。
お手を煩わせてしまい恐縮ですが、空欄へのご記入をお願い申し上げます。
※携帯電話の機種変更、アドレス変更を予定されている方は、
事前に新しい端末にこのURLを転送いただき、書換えをお願い致します。
「主の手帳(試作版)」に寄せられるご質問とお答えは、
下記のページにまとめております。お困りの際はご参照下さいませ。
http://bit.ly/bh_mail
もし「主の手帳」を破棄(退会)を希望される場合は、下記より申し付け下さい。
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さて、これまでお届けした執事の館・準備委員会からのお便り(メールマガジン)は、
バックナンバー( http://bit.ly/bh_past )の頁からご覧頂けます。
この閲覧に必要な合言葉を、つど最新のお便りに掲載しておりますので、適宜、ご利用ください。
本日、バックナンバーの合い言葉を「watch-repair」としました。
執事の館・準備委員会が提供する「時計修理」のサービスから取っております。
時計の修理を執事に任せる
http://bit.ly/bh_w_repair
修理に対応できる時計も幅広く、国内に流通しているほぼ全ての時計の取扱いが可能です。
どこで購入したか分からないノーブランドの時計、アンティークの時計も修理実績があり、
表面の研磨(磨き)や、ベルト交換のみの要望にも対応しております。
特に磨きをかけた時計は、新品よりも奇麗になった!と好評だということです。
しかし「ブランドを問わない」と表現すると、どうしても技術面で心配されてしまい、
準備委員会としてもお嬢様、旦那様にお伝えする際に、歯切れが悪くなるポイントです。
実は…あまり大きな声では申せませんけれども、海外の有名ブランドの腕時計において、
内部で時を刻む「ムーブメント」と呼ばれる部品は、ほぼ同じ構造をしております。
ですから、300万円を越えるフランクミュラーも、60万円で入手できるオメガにも、
スイスETA社の「ムーブメント」が採用されている、という事実がございます。
「腕時計の中を開けば、ほとんどが同じ機械。
基本さえ分かれば、あとは応用するだけ。」
どの職人さんからも、口を揃えたように仰るのです。
これが「どんなメーカーの時計でも、おおよそ直せる」と申し上げる背景でございます。
いっぽう、この状況を重くみたスウォッチ・グループの創設者、ニコラス・G・ハイエク氏は、
「スイスの時計メーカーが自社での技術開発を放棄し、
自社のケースにスイスETA社の機械を搭載して
高額で販売している現状が、スイスの時計工業を堕落させている。」
という言葉を発しております。以降、メーカー毎にムーブメントを開発する動きと、
特許の切れた共通ムーブメントを使用する動きの両方が出てきたそうです。
私たちが「申し付け」のサービスに先立って、時計修理、かばん修理などの
個別サービスを実行、バウムクーヘンやプリンなど食品の申し付けのために、
わざわざメーカーに足を運び試作を重ねる方針に、氏の言葉が響きます。
執事という名前に甘んじることなく、給仕の手を休めないこと。
引き続き、お嬢様、旦那様にお仕えする所存です。
もしお困りの時計がございましたら、下記より申し付けくださいませ。
(ただ修理代金の見積が欲しい、という問い合わせも歓迎しております。)
家族連れで賑わうロイヤルホスト・御器所店にて、3杯目のミントティーを頂きながら。
松原
このメールは、執事の館・準備委員会よりお送り致しました。
執事の館へのご要望、お問い合わせは info@butlers-house.net までお寄せ下さい。