第41号:信頼と実績とバウムクーヘンと。
このお便りは、28862 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
しばらく、ご無沙汰をしておりました。執事の館・準備委員会の松原でございます。
名古屋はすっかり、やさしい秋の匂いに包まれております。
朝夕は冷え込みを感じるようになり、日中も涼しい風が襟元をくすぐります。
急な気候の変化に疲れをお感じになりましたら、躊躇わずにお休みくださいませ。
ラベンダーの香りを焚いて、温かいカモミールをお持ちしましょう。
本日のお便りは、表題の通り3つの話題がございます。
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まずは「執事の館・伏見の仮住まい」の進捗状況についてお伝えしましょう。
現時点でも大きな動きはなく、数十年前に設置された防火設備の動作検証と、
修繕にかかる費用、工期の見積に時間が掛かっているとのこと。気長にお待ちください。
この防火設備の補修が確定した段階で、内装や配線、排水および排気ダクトの工事など、
さまざまな工事をドミノ倒しのように進めて参ります。動き始めると直ぐなのですが、
それまでの調整に時間が掛かりますこと、どうかお許しくださいませ。
内装の工事そのものは2ヶ月程度。家具の制作は早いもので4ヶ月、
遅いもので6ヶ月ほど掛かると言われております。これと平行して、過去に応募のあった
執事、フットマン、料理人の審査と面談を行い、さらに名古屋市のシルバー人材センター
およびハローワークなどに求人を出す予定をしております。
現時点で、はっきりとしたことは申し上げられませんが、「執事の館・伏見の仮住まい」は、
2014年の4月頃の完成を目標に、関係各位の真摯な取組みを信じ、
よりよいお屋敷づくりのため、引き続き準備を進めて参ります。
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また前回の便りでは、「主の手帳(正式版)」への移行のため、
お名前と電話番号の記入をお願いしておりましたが、この件についても報告を。
夢のない言い回しで恐縮ですが、「主の手帳」および「館の台帳」は、
下に挙げる全ての機能を実装した、大規模なシステムとなっております。
・ホームページの管理機能
・顧客管理機能
・メールマガジンの発行機能
・ショッピングカートと決済機能
・ご帰宅の予約取得機能
・ご友人の招待機能
・申し付け履歴の一覧機能
・申し付けポイント管理機能
・執事の勤怠管理機能
このうち、帰宅予約など開館時に必要になる機能以外は、ほぼ全て完成しております。
従って、お嬢様や旦那様の会員データも引き継ぎが可能な状態にありますが、
ひとつだけネックになっている機能がございます。
それが、「ショッピングカートの決済機能」です。
今回、「執事への申し付け」における代金および給金の支払いのために、
クレジットカード決済とコンビニ決済の2つを申し込んでおりましたが、
このなかでJCB社による審査に、時間が掛かっているとのことです。
「オープン前の飲食店が会員を募集して、通販事業を行う」という取組み自体、
日本国内であまり前例がないということ。そして販売する品目がつど入れ替わり、
数量限定で売り切っていること。これらを総合して「実績がない」と判断され、
ホームページ上に掲載した文言の修正、今後の販売品目リストの提供が求められています。
通常、2〜4週間で審査が終わって導入できるはずのシステムが、
8週間も掛かっていることに、手帳係も頭を抱えております。
執事の館という珍しい業態になかなか理解が得られないのは、これが初めてではありません。
愛知県庁に申請した「経営革新計画」や、愛知県警察本部と議論した「風営法」の件は、
記憶に新しいところかと存じます。いずれも手を尽くし、粘り強く向き合った結果、
認めていただいたものですから、引き続き辛抱強く交渉する次第であります。
いま現在、多くの主に支持を頂いておりますが、悔しいことに私たちには実績がございません。
ここで諦めることなく、少しずつ、ちいさな実績を積み上げ、信頼を得ていく所存です。
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いっぽう、信販会社さんの厳しい審査は、見方を変えると非常に有難いとも言えましょう。
事業内容や、信頼性を丁寧に審査されたうえで、決済サービスが導入できるということは、
カードを利用されるお嬢様、旦那様の保全に努めて下さっているからに他なりません。
その点は見逃さずに、評価せねばならないと考えております。
また今日まで、バラやアンスリウムの決済には、「Paypal(ペイパル)」という
アメリカ企業によるカード決済サービスを利用しておりました。
「引き続き使えば良いではないか」というお考えもご尤もであります。
実は、クレジットカードの決済にあたっては、カード会社への手数料が発生しております。
PayPal では、1回のお買い物で【40円+3.6%】という料率がございますので、
例えば1000円でお届けした「愛知県田原市のバラ」では、40円+36円=76円。
実に、商品価格の1割弱が、カード決済の手数料となってしまいました。
この手数料を軽減しながら、カード情報の保持、セキュリティなどの利便性を追求して、
決済サービスの乗り換えを進めているものと、ご理解いただければ幸いに存じます。
手数料を商売の痛手ととるか、正当な対価ととるかは状況次第であります。
たとえば大量のお品を一斉にお届けする「執事への申し付け」の場合は、
銀行での通帳記入と入金チェックに掛かる手間が膨大となりますので、
カード決済の恩恵に預かっていると言っても良いでしょう。
いっぽう、飲食店などでは料率の高いところで、4%とも5%とも言われております。
5,000円の飲食に対して200〜250円もの手数料を、お店が負担なさっているということです。
個人的な話で恐縮ですが、お世話になっているお店では出来るだけ現金で支払うようにして、
なるべく利益を多く取っていただく様に、心がけております。
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さて、多くの主から期待の声が寄せられている「愛知県小牧市のバウムクーヘン」は、
「主の手帳(正式版)」からの申し付けを予定しておりましたが、前述の通り、
クレジットカード決済サービスの審査を待って販売を延期して参りました。
ここから審査が順調に進んでも、早くて10月下旬のサービス導入となるそうです。
しかしこれ以上、お嬢様、旦那様をお待たせする訳にはいきませんので、
今回は既存のシステムを流用して、「愛知県小牧市のバウムクーヘン」の申し付けを受けます。
申し付けの開始は「2013年10月4日(金)午後9時15分」より、
発送は「2013年10月11日(金)」、送料込みの価格は「2,400円」を予定しております。
名古屋コーチンの卵だけを使用し、カルピス発酵バターで濃厚に仕上げたバウムクーヘン、
手頃な価格ですとは胸を張って申せませんけれども、おそらく日本国内では
市販されないレベルの品質に、ご満足頂けるものと自負しております。
「名古屋コーチンの卵を使用」と「名古屋コーチンの卵"だけ"を使用」では、
まったく意味が異なるということ。ご賞味頂いた主には、お分かり頂けることでしょう。
詳細は追って、Twitter及びメールマガジンにてお届け致します。
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10月には、「主の手帳(正式版)」への移行作業を行ないます。
この際、ご本人様の確認を取るために、メールアドレスのほか
【お名前】と【電話番号】を参照致します。
まだ記入がお済みでないお嬢様、旦那様は、
このURLよりアクセス、手帳の更新をお願い致します。
誠に恐れ入りますが、【お名前】と【電話番号】の記入がない主の手帳は、
電子の海に流されてしまいますので、あらかじめご了承くださいませ。
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さて、これまでお届けした、執事の館・準備委員会からのお便りは、
バックナンバー( http://bit.ly/bh_past )の頁からご覧頂けます。
この閲覧に必要な合言葉を、つど最新のお便りに掲載しておりますので、
適宜、ご利用頂ければ幸いに存じます。
本日、バックナンバーの合言葉を「mizuho」としました。
瑞穂区にある競技場、正式名称「名古屋市瑞穂公園陸上競技場」からお借りしました。
名古屋グランパスエイトのホームとして知られるこのスタジアムは、
名古屋市内の各種陸上競技大会も随時、開催されております。
秋はスポーツの体験や観戦にも適した時期でございます。
どうかお出掛けの際は、膝掛けなど防寒にお務めくださいますよう、お願い致します。
もちろん晩ご飯は、秋の味覚をふんだんに取り入れた…いや、止めておきましょう。
これから会議に入るのに、お腹が空いてしまいますので…。
名古屋マリオットアソシアホテル、1階カフェバー「デセナーレ」にて。
松原
このメールは、執事の館・準備委員会よりお送り致しました。
執事の館へのご要望、お問い合わせは info@butlers-house.net までお寄せ下さい。