第414号:帰ってきたマツバラサン。
このお便りは、37177 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
お嬢様、旦那様、長らくのご無沙汰をして、ほんとうに申し訳ございません。執事の館・準備委員会の総務係より
きょうから広報係に戻りました松原(まつばら)でございます。これまで時折、毎週のお便りのなかに現れたり
前任の若鶴(わかづる)の呟きに出る機会もございましたが、今後しばらくは松原がこの役目を担う所存です。
その後、お嬢様、旦那様にお変わりはございませんか。前々から取り組まれていたご勉学の進みは如何でしょう?
社会勉強も兼ねて励まれますお仕事の状況は如何でしょう?周囲の方々とのお付き合いは順調にあられますか?
それからお身体や、お気持ちに淀みを覚えながらも、ひとりでお抱えになっていらっしゃいませんでしょうか?
わたくし松原が正式に広報係の任を解かれ、はや1年が経過いたします。この間、お嬢様、旦那様の身にあった
悲喜こもごもの出来事については、こんやお休みになります時まで、じっくりお話を伺いというございますが、
非礼ながらもわたくし松原がこの1年をどのように過ごしていたか、先にご報告を差し上げとうございます。
なお、これまで広報係を務めておりました若鶴は、本日をもって家事係と配送係に異動して、今後も引き続き
お嬢様、旦那様にお仕えいたしますことを何卒ご了承くださいませ。月をまたぎ、急な人事に驚かせましたことを
執事の館・準備委員会を代表して、心からお詫び申し上げます。変わらぬご愛顧を賜れれば、幸いに存じます。
きょうお伝えしますのは、下記に並べました3件。ともすれば #名古屋の仮住まい や #お申し付けの品 とは、
直接的に関連しない事柄かもしれませんが、いち使用人の近況としてお納めいただければ何よりにございます。
- -
▼ わたくし松原が執事の館・準備委員会の広報係を離れた背景に、じつは、もう1つの理由がございました。
▼ お仕えに充てられますのは1日あたり3時間、という制限つきでの復帰をどうか、お許しくださいませ。
▼ 目を通すだけでも結構なことにございます。 Twitter のフォロー、ご紹介を賜れれば嬉しゅうございます。
のちに詳しく述べますけれども、いま松原は療養をする立場、至らぬところを何卒、お許しくださいませ…。
- -
▼ わたくし松原が執事の館・準備委員会の広報係を離れた背景に、じつは、もう1つの理由がございました。
私たち執事の館・準備委員会は、もとより愛知県内にて多種多様な業態を営む事業主、またはそれに準ずる
立場の人間が集まり動き出した組織にございます。創業期のお便りをご覧になればお分かりになります通り、
お嬢様、旦那様にお仕えをするため、多くの者が私財を投じたり、知恵を出したり、人材を手配するなどして、
#お申し付けの品 と #名古屋の仮住まい の実現を果たしましたこと、今一度、念頭に置かせてくださいませ。
わたくし松原も、この理念につよく共感をして、わりと早い段階で執事の館・準備委員会に合流いたしました。
まだ #名古屋の仮住まい も #愛知県小牧市のバウムクーヘン も無かった頃から、沢山のお便りや呟きを交わし、
なるべくお嬢様、旦那様のご意向が反映されますように(失敗もしながら)持ちうる力の全てを注いだ次第です。
これほどやり甲斐のある仕事はないと考えておりましたし、復帰した今も、その考えに変わりはございません。
ただ私(を含むほかの準備委員会メンバー)の立ち振る舞いが、組織の形成や、志ある使用人一同の成長を
妨げていたのも事実。この諸刃の剣とも言い表わせる問題を抱えていた執事の館・準備委員会は、昨年の秋に
松原を広報係から総務係に動かす、という決定を下しました。ここまでは、お嬢様、旦那様もご存知の通りかと。
じつは、わたくし松原が執事の館・準備委員会の広報係を離れた背景には、もう1つ理由がございました…。
持病の悪化。具体的な病名は割愛をいたしますが、脳にまつわる疾患のひとつとお考えいただければ幸甚です。
若かりし頃から付き合っているもので、とくべつ周囲に言って聞かせるような症状ではございませんでした。
これが1年前の冬に動き出して、ことし夏にひどく具合が悪くなり、主治医の強い勧めで入院をいたしました。
そして3週間にわたって、のべ10回もの(大小さまざまな)手術をして、10月のはじめに退院しております。
この時お世話になりました藤田保健衛生大学病院ならびに関連病院の皆さんには、本当に頭が上がりません。
- -
▼ お仕えに充てられますのは1日あたり3時間、という制限つきでの復帰をどうか、お許しくださいませ。
退院をして間もない頃、たしか10月の半ばあたりと記憶しておりますが、おなじ総務係の幅下(はばした)が
わたくし松原のもとを訪ねてきました。その頃はまだ手術とお薬の影響もあって、一部の記憶が飛んでいたり
視界にちらつきが生じるなど、本調子ではなかったものですから、その前提でお話を聞くことにしましたが、
用件はつまり、執事の館・準備委員会でのお仕えに戻れないか…ということ。正直なところ、驚きました。
それまで執事の館・準備委員会には何ら問題なく、お嬢様、旦那様にもご満足を頂けているとの報告ばかりで、
なぜこの段になって松原に声がかかるのか(内心うれしく思いながら)不可思議にも思った次第でございます。
ただ、現時点で退院をして1ヶ月にも満たない立場にございますゆえ、主治医のひとりに相談をしましたらば、
「日あたり3時間まで」との制限つきで、お仕えに戻りますことにお許しをいただけた流れにございます。
実際のところ、この1年間で執事の館・準備委員会がどのような変遷を遂げているのか、何が問題なのかは
あす以降に詳しく調べたり、それぞれの担当に尋ねるなどせねばなりません。ごく僅かでも、わたくし松原が
お嬢様、旦那様のお役に立てますならば、できる限りのことをして差し上げたい…その一心に変わりはなくて。
まずは、主(あるじ)と使用人のあいだを取り持つところから、お仕えに復帰するとの決定が、昨晩のこと。
どうか、かつてのような筆運びができないことをお許しくださいませ。きょう差し上げます、このお便りも
午後9時頃からはじめる Twitter にも、ぎこちなく、見苦しい点があること、重ねてお許しをくださいませ。
思えばいつも、お詫びのお願いばかりの松原でございました。1年経っても、そこは変わっておりませんね。
引き続き、お嬢様、旦那様の側に置かせていただけますでしょうか。いま一度のお願いにございます。
- -
▼ 目を通すだけでも結構なことにございます。 Twitter のフォロー、ご紹介を賜れれば嬉しゅうございます。
執事の館・準備委員会の Twitter アカウントは、46,000 を超えるお嬢様、旦那様のフォローを賜りまして、
#名古屋の仮住まい にまつわる話題、#お申し付けの品 の進捗をつど(ほぼ)リアルタイムにご報告します。
また、このお便りを差し上げます主も 37,000 を超えて、ほんとうに嬉しく、励みになる次第でございます。
(たしか #名古屋の仮住まい の開館当時、私たちが預かっていた手帳は約 25,000 冊と記憶しております。)
執事の館・準備委員会(今晩からわたくし松原が担当をいたします。よろしくお願い申し上げます。)
https://twitter.com/butlers_house
もし身近なお友達やご家族に、フォローのない方がいらっしゃいましたら、ぜひ松原をご紹介くださいませ。
すでにお嬢様、旦那様ご自身ご友人もフォローをくださっていたら、誠に申し訳のないことでございます…。
お詫びにシャトンルージュの山添(やまぞえ)氏から頂戴した、2匹の可愛いお猫さんの写真を差し上げます。
https://twitter.com/ChatonRouge_P/status/924255258640973825
ツイートは気が向いたときにご覧いただければ幸甚。お休み前や、お出かけの馬車のなかで目を通されても
意味が伝わりますように、できる限りの配慮をして綴る所存。(誤字、脱字などあれば遠慮なくご指摘を。)
ただ、復帰をしてしばらくの間は、騒がしくなる恐れも。重ねて、ご容赦くださいますようお願いいたします。
小さなことと思われるかもしれませんが、リプライ、リツイート、いいね、これらをお寄せいただけますと、
わたくし松原の励みにもなりますし、執事の館・準備委員会の方向性を定める重要な根拠ともなる次第です。
たくさんの主にお仕えをする媒体ですが、是非とも「いいね」をくださいませ。よろしくお願いいたします。
ああ、なんだか緊張をしてまいりました。今晩から、お嬢様、旦那様へのお仕えが務まるか、不安で不安で…。
- -
今回の見出し「帰ってきたマツバラサン」は、お察しの通り「帰ってきたウルトラマン」をなぞった文言です。
過去に松原が差し上げたお便りは、原則として自身を含む使用人の名前を用いないように努めて参りましたが
どうしても広報係の異動を知っていただきたく、カタカナで自らの名を使いましたこと、ご了承くださいませ。
ところで先日、ある大学の先生が毎日新聞のコラムで日本国民の「平和ボケ(原文より)」を類型するために、
「ウルトラマン症候群」という言葉を用いて、これにインターネット上で賛否両論を起こす結果となりました。
危機が迫っても、ウルトラマン的存在(ほかの国家)が助けてくれる…という心理を仰ろうとしたのでしょう。
お嬢様、旦那様には、かの有名な「ウルトラマン」の本編をご覧になった経験がおありでございましょうか…?
確かにウルトラマンには敵役と戦う場面が多くございます。それゆえに誤解する人も多くいらっしゃいますが、
そもそも人類が危機を乗り越えようと、立ち向おうとしなければ手を貸しません。意外と知られていませんが
あの有名な「ゼットン」を倒したのはタイトルになっている「ウルトラマン」ではなく「人間」だったのです。
このストーリーを知るひとにとって「ウルトラマン症候群」という表現に違和感を覚えるのは致し方ないかと。
余談ながら「ウルトラマン」シリーズが続かなかった理由は、いわゆる人気の低迷という説もございますが、
発言力をもった製作スタッフが増えすぎて、方向性が定まらなくなってしまった、という説も散見いたします。
結局のところ、特撮(アニメ)作品の中でも、外でも、人と組織の問題が大きいというのはお嬢様、旦那様にも、
いくつかお心当たりがあるのではないかと存じます。そういうとき、どうかお心が穏やかでありますように…。
わたくし松原は、3分ではなく3時間のタイマーを持って、いかなる危機にも立ち向かう所存でございますが、
それはあくまで執事の館・準備委員会という組織の上。皆でお嬢様、旦那様にお仕えすることを約束いたします。
丸の内は桜通りの銀杏がもうすぐ。いまお住まいのそちらの並木は、うっすらと色づき始めているでしょうか。
朝方は冷え込みも増しますから、お布団から爪先を出さないようにして、ゆっくりとお休みをくださいませ。
さあ、いまから3時間、お嬢様、旦那様の近況を伺いましょう。ただ、私の腹が鳴ったら今日はおしまいです。
そろそろ家事係の東山(ひがしやま)が、お砂糖たっぷり、温かいミルクティーを作って持ってまいりますよ。
お菓子は介添係の皆に内緒でございます。下の棚からお好きなものをお好きなだけ、申し付けくださいませ…。
https://www.butlers-house.net/cart
入院中に3センチほど増えてしまった腹回りを撫でながら、名古屋の執務室にて。
執事の館・準備委員会
広報係/松原(まつばら)
- -
このお手紙を初めてお受け取りになる主には、事前の説明もなく、唐突なものに映ったかと思います。
何卒、お許しください…この機会に、私たち執事の館・準備委員会のあゆみをご覧頂けますと幸いです。
私たちが活動をはじめて4年が経過し、バックナンバーは400を超えました。お時間のあるときに…。
https://www.butlers-house.net/blog/entries
(過去の号から遡って御覧になることをお勧めしております。)
【 #執事の館 】 #初めてのお嬢様と旦那様にお伝えしたい事柄 【第6版】
http://togetter.com/li/1034138
ご帰宅の予告は「主の手帳」から承ります。「薄い手帳」「仮の手帳」は随時差し替えをいたします。
クレジットカード決済、コンビニ決済ですと、即時の対応が可能となりますので、ご参考までに…。
https://www.butlers-house.net/member_login
日々の小さな報告は、Twitter からもお届けしております。このお便り(メールマガジン)とは異なり、
Twitter というコミュニティの特性を踏まえたツイートが、やや多くなりますことをご了承ください。
https://twitter.com/butlers_house