第330号:職人魂
このお便りは、36142 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
一雨ごとに暖かくなる季節でございますね。そちらはいかがですか、お嬢様、旦那様?
名古屋の仮住まい 家事係の歌里(うたさと)でございます。
二十四節気では「雨水」。
水が温み、魚などが活発に動き始める頃とされています。
寒さがゆるみ出すと、春野菜もどんどんと出回ってまいります。
菜花、うど、こごみ、ふきのとう…どれもえぐみや苦味がございますが、
その苦味が体を目覚めさせる、と古来より言われております。
実際、胃の動きを良くする苦味健胃という漢方の考え方では…
…いささか長くなりそうですので、割愛いたしましょう。
なんにせよ、たまにはほろ苦いお野菜もお召し上がりくださいませ、お嬢様、旦那様。
ばあやからのお小言は私も心配になってしまいますから…。
▼ 家事係の滝川(たきかわ)よりお便りをお預かりしております。
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▼ 家事係の滝川(たきかわ)よりお便りをお預かりしております。
お嬢様、旦那様、日中は陽射しが暖かくも、朝晩はまだまだ寒うございますね。寒暖差が大きく、体調を崩したりなさっておりませんでしょうか。
わたくし家事係の滝川(たきかわ)は、お昼間はコートを手に持ち温度差に影響されないように気をつけております。加湿器もまだまだ稼働させ、油断しないように務めております。
なぜなら、体調を崩してしまうことが嫌なのではなく、体調を崩して、お嬢様、旦那様にお仕えすることができなくなることを、私は避けとうございます。
お嬢様、旦那様に、ずっとお仕えをしつづけとうございます。
お仕えをさせてくださいまして、ありがとうございます。
▼ 調達係として旗屋(はたや)が合流いたしました。
▼ つげ櫛のお申し付けが叶わなくなりました。
▼ 今月「2月25日(土曜日)」に承ります申し付けの品を少しばかり紹介いたします。
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▼ 調達係として旗屋(はたや)が合流いたしました。
つげ櫛の職人さんをご紹介くださいました方が、調達係の旗屋として合流いたしました。
この旗屋は様々な伝統工芸の取材経験がございまして、お嬢様、旦那様に喜んでいただきたい、髪を守りたいと紹介がございましたのが「つげ櫛」でございました。
くわえて、鰹節ならぬ「鶏節」や、染め物職人さんによる「ポーチ」を現在は検討していると申しておりました。
この「ポーチ」は、お嬢様、旦那様から #名古屋の仮住まい にご帰宅用にとご要望がございましたね。 白の部屋にお持ちいただくものを想定して進めてまいります。
詳細が整いますまで、しばらくお待ちくださいませ。
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▼ つげ櫛のお申し付けが叶わなくなりました。
わたくし滝川は、先日よりお話しておりました「つげ櫛」の職人さんの元へお伺いいたしました。
まず、結論から申し上げますと「つげ櫛」をお申し付けのお品として承ることはできないとなってしまいました。
ご期待をくださっておりましたのに、申し訳ございません。このように、残念な結果となってしまいましたが、せっかく職人さんから「つげ櫛」についてお話しをお伺いいたしましたので、お伝えさせていただきます。
「お客さんの髪を見て、手を見て、その人にあったサイズや歯の間隔の櫛をすすめてあげたい。実際に櫛を見て、気に入った人に使って貰いたい。」
この想いから、今までに何度も通販のお話しがございましたが、お断りをしてきたと職人さんはおっしゃりました。
こうおっしゃりました、職人さんは櫛を生産し続けて50年以上。
櫛を磨く際に「やすり」が当たってしまう左手の人差し指には、絆創膏がぐるぐると巻かれておりました。
ところで、つげ櫛の製作工程は、まずは材料とである木材を乾かし、燻し、乾かし…を繰り返します。
木材の反りを無くし、水分を飛ばすことで丈夫な板を作ります。この工程だけで5年ほど費やし、物によっては10年近くかけることもあるとおっしゃりました。
その後に、乾燥させました板を櫛のサイズにカットし、歯を入れます。この時点での歯はザラザラとしているため、髪を非常に傷めてしまいます。ですので、ここから歯を何度も何度も磨いていきます。
お話しの間、この磨く手が止まる事はほとんどございませんでした。磨けているかどうかは、手の感覚で覚えているとのこと。
また、櫛の歯を磨くのは、滑らかに仕上げる為だけではございません。櫛は髪を整える物でもあり、頭皮をマッサージする物でもあります。歯先が「尖りすぎていないか」「丸くなりすぎていないか」を、頬に何度もあてて確認しておりました。こちらは非常に重要な工程とお聞きしました。
「手間暇がかかるため、1日に生産できてもたった数本。本数を増やすために質を落とすことはしない。血の通った櫛を大事に大事に使っていただきたい」とおっしゃっておりました。
こちらの職人さんのつげ櫛を1つだけ、 #名古屋の仮住まい に置かせていただいております。ご興味がございましたら、介添係にお声がけくださいませ。お嬢様、旦那様がお気に召されましたら、職人さんの所在をお教えいたしましょう。
決して、紹介だからと言うことでお安くなったりは致しませんことを予めご了承くださいませ。
(ご帰宅の予告はこちらより… https://www.butlers-house.net/reservation )
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▼ 今月「2月25日(土曜日)」に承ります申し付けの品を少しばかり紹介いたします。
今月にお申し付けを承るお品の準備が着々と進んでいっております。
まだ、お伝えしておりませんお品としましては、昨年に好評たまわりました調香係の杁中(いりなか)より #愛知県名古屋市のフレグランス【桜餅】を今年もご用意することができました。
この桜餅のフレグランスについて、僭越ながらまとめを作成させていただきました。お時間を5分ほどでご覧になっていただけるかと存じますので、ぜひご覧になってくださいませ。
https://togetter.com/li/1083183
他にも、シェフの池下(いけした)が #1月限りの品 としてご用意し好評をたまわりました「豚肩ロースのグリル生姜風」「フォアグラのキッシュ」をお嬢様、旦那様の別宅にて、お召し上がりいただけるようにと準備しております。
なお、「もちろん、プレーンのキッシュもご用意いたします!」と池下が意気込んでおりましたこともご報告いたします。
今現在、お申し付けを承っておりますお品はこちらでございます。いずれも発送日が近いためにお嬢様、旦那様のお手元に、すぐにお届けいたします。
申し付け一覧はこちらより… https://www.butlers-house.net/cart
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そういえば、今月の薄い手帳のご記帳が55冊を超えておりました。主の手帳へのご記帳は、61冊もございました。
これもお嬢様、旦那様が、ご家族やご友人に執事の舘・準備委員会についてご紹介くださいますおかげでございます。
もし、今後に誰かにご紹介くださいます機会がございましたら、お手数をおかけいたしますが、薄い手帳( https://www.butlers-house.net/free_signup )のURLを添えて、ぜひご紹介してさしあげてくださいませ。
本当に、わたくしども執事の舘・準備委員会の活動は、お嬢様、旦那様によって支えられていると申しても過言ではございません。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。
誰もいない静かな配送室にて
名古屋の仮住まい
家事係/滝川(たきかわ)
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春を舌で感じる、というのはなかなか難しいやもしれません。
ですが、あえて調理の難しい山野草などに手を出してみるのも面白いかと存じます。
食べやすいものが多い昨今、あえて「食べづらいもの」にも挑戦するのは必要かと。
スローライフ、というわけではございませんが、
旬のものこそ、人が摂るべき食材だと私は信じます。
まだまだ寒さは続くかと存じますが、確実に春の歩みを感じております。
私に、さまざまな挑戦をお許しくださるお嬢様、旦那様には、
あらためて感謝の念を伝えねばなりません。ありがとうございます。
新しいいちごのシロップの様子を見ながら
家事係 歌里 拝
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このお手紙を初めてお受け取りになる主には、事前の説明もなく、唐突なものに映ったかと思います。
何卒、お許しください…この機会に、私たち執事の館・準備委員会のあゆみをご覧頂けますと幸いです。
私たちが活動をはじめて4年が経過し、バックナンバーは300を超えました。お時間のあるときに…。
https://www.butlers-house.net/blog/entries
(過去の号から遡って御覧になることをお勧めしております。)
【 #執事の館 】 #初めてのお嬢様と旦那様にお伝えしたい事柄 【第6版】
http://togetter.com/li/1034138
ご帰宅の予告は「主の手帳」から承ります。「薄い手帳」「仮の手帳」は随時差し替えをいたします。
クレジットカード決済、コンビニ決済ですと、即時の対応が可能となりますので、ご参考までに…。
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