第291号:冷蔵庫の法則。
このお便りは、35703 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
お嬢様、旦那様、きのう切らされ、お困りになっていたのは、テープの類でしたでしょうか?
あるいは洗剤、歯磨き粉でしたか…最近、物覚えが悪くて、すぐにメモを取らないとこうなる次第です。
報告を終えましたら、すぐ給仕上がりの家事係、滝川(たきかわ)を千種のイオンに走らせましょう。
ところで最近、忙しい、人手がほしい、場所が足りない…というの声を耳になさいませんでしたか…?
このところ、どの業界も深刻な人材不足。不動産の相場が下がる気配もございませんし、結局のところ
それぞれのポジションにいらっしゃる方の頑張りに頼りつつ、なんとか現況を保つ次第かと存じます。
しかし、なんらかの「不足」を声高に叫ぶひとを、よく観察しておりますと、不思議なことに共通して、
机上が散らかっていたり、お部屋の整頓が行き届いていない、という傾向があるようにお見受けします。
付け加えますと、お靴やお爪などお体の先端部にも、少しばかり乱れが生じているのではないかと…。
不思議なことにコミュニティのなかで、正論を主張するひとに限って、お部屋が散らかっているのです。
まったく正しいことを仰りすから、周囲はそれに同調なさいますし、けっして間違いではございません。
ただ、このような主張の多くは、その場しのぎ…そのあとの流れを熟慮しているとは言い難いものです。
実はこれが、きょう表題にいたしました「冷蔵庫の法則」なるテーマと密接に関係をしている次第です。
誰でも、冷蔵庫を買い求めるときは、ご自身にとって最適なサイズだと思って店員さんを呼ばれるはず。
しかし時が経ち、使い続けますと、冷蔵庫の中身がいっぱいになって、入りきらなくなってしまいます。
お嬢様、旦那様にもお心当たりはございませんか?本棚や、クローゼットも同様のことでございます。
まさか冷蔵庫の容積が、少しずつ小さくなっていく訳ではございませんね。中に入れるものが増えて、
収集がつかなくなり、把握できていないからこそ新しいものを買い足して…負の循環にございますね。
十分な容積があると思っていたはずの冷蔵庫が、いっぱいになる。これが「冷蔵庫の法則」であります。
この事象は、主体性を伴った「取捨選択」がないことに起因いたします。買ってきたものはとりあえず
冷蔵庫に詰め込んで、そこに何が入っているかは把握しない。賞味期限が切れているかもしれないから
安売りされていた調味料を買い足す…。常温でも置けるはずのトマトや味噌をも、中に入れてしまう…。
考えなく、受動的な態度で物事に向き合いますと、身の回りはモノにあふれて、トラブルが続きます。
得てしてこうするひと自身、自律できているものと錯覚なさいますから、まったく状況は改善しません。
先述しました「正論を仰る方」も、無自覚に受け身をしながら演じようとなさいますが故のことかと。
いつまでも状況をコントロールできず、回避するための最終手段が、正論になってしまうのでしょう。
たとえば一杯になってしまった冷蔵庫を前にして、何もせずに立ち尽くすようなことはございませんね。
まずは古くなってしまった食材や、常温でも置けるものを取り出して、空間を作ろうとなさいますよね。
時間がない、場所がない。しかし本当に捻出する努力をすれば、滅多に用いる言葉でないと考えます。
ひとつの目安として、冷蔵庫にも、本棚にも、引き出しにも、お嬢様、旦那様のスケジュール帳にも、
つねに2割の余裕を持たせていただければ幸いです。5段のうち1段は空っぽに。幅1mの本棚ならば
20センチ分はなにも置かない。お勤めが1日8時間なら約 90 分は「予定のない予定」を入れておく。
例外はなく、絶対でございます。そういたしますと、常に「能動的な思考」が働き続けまして、無自覚に
生じてしまう「むだ」を減らすことができましょう。2割の余白を意識なさいますと、うまくいけば
いつまでも使われない物品や、しなくても良い事柄が、およそ半分くらいになるかもしれません…。
もし今後、お嬢様、旦那様が精一杯の状況になったら、「冷蔵庫の法則」を思い返してくださいませ。
お嫌でなければ冷蔵庫の中身も、書棚の中身も、わたくし松原が見直しをいたしますので、何なりと。
今夜も長々と、前置きをして申し訳ございません…まさにこれぞ「冷蔵庫の法則」でございますね…。
▼ 執事の館・準備委員会は、あす【2016年10月30日(日)21時10分】より、お申し付けの品を…!
▼ 上記日程にて【 #仮住まいの避難袋 】のリュックサックを、今回限りの特注品としてご用意します!
▼ #名古屋の仮住まい 介添係の矢田(やだ)が、「白の部屋」4名でのご帰宅をお待ちしております。
▼ #名古屋の仮住まい 家事係の歌里(うたさと)より、使用人一同の近況を謹んでご報告いたします。
このところ、私たち執事の館・準備委員会から差し上げます「お便り」が遅れる、あるいは届かない、
という旨のお問い合わせがまことに多くございます。即座のお伝えができず、申し訳ございません…。
手帳係の長筬(ながおさ)によりますと、お便りの「消滅」は docomo 社の端末に生じている模様、
さらに信頼性の高い gmail では、数時間単位の遅延も多数報告されております…申し訳ございません。
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▼ 執事の館・準備委員会は、あす【2016年10月30日(日)21時10分】より、お申し付けの品を…!
上記いたしました通りに、このところ電書鳩が思わぬ道草をして、大切なお知らせが間に合わない例が
散見されております…つきましては、ふだん「お申し付けの品」の当日に送って差し上げますお便りを
前倒しにいたしますこと、何とぞ、ご了承くださいますようお願いいたします。
いま配送係の上飯田(かみいいだ)と、会計係の本山(もとやま)の2名は、配送室に籠もりまして、
あす【2016年10月30日(日)21時10分】よりお申し付けを賜りますお品の試算を、急いでおります。
事前にお伝えしておりましたように、オランジェットやモンブラン、そして年末年始のお節にはじまり、
ついに「仮住まいの避難袋」の動きが本格化いたしましたことについても、合わせてご報告いたします。
わたくし松原も、それぞれのお品を事前に確かめ、紹介の文面を綴りながらの執筆中にございまして、
下記のリンクには、今晩から明日にかけて、順次、お品の画像とテキストが置かれる見通しであります。
途中段階のリストをご覧いただきますこと、何とぞご容赦をくださいませ。
#お申し付けの品 … https://www.butlers-house.net/cart
もし明日、余裕がございましたら、それぞれのお品について紹介をさせていただく所存にございます。
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▼ 上記日程にて【 #仮住まいの避難袋 】のリュックサックを、今回限りの特注品としてご用意します!
後ほど、お品の詳細でも触れる予定にございますが、予てから執事の館・準備委員会が手配いたします
【 #仮住まいの避難袋 】のリュックサックを、コールマン・ジャパン社のご厚意に甘えて特注します。
これが完成して、お届けできますのが来年の2月初旬。最低発注数となります 1,000 箱を超えますと
以降のお申し付けにあたっては、通常品の「ジャーニー・スカウトマスター」を用いることとなります。
このリュックサックを、お手元にお届けする頃までに【 #仮住まいの避難袋 】に含む内容物を、別途、
お申し付けいただけるよう段取ります。つまり、お手元のリュックサックを避難用に流用なさる場合は
今回は見合わせて、後日改めて「内容物」のご案内を差し上げますまで、しばらくお時間をください。
ただし、この特注品のリュックサックをお申し付けくださった主を最優先いたします。ご容赦のほど…。
できれば活用されずに済ませたいお品ゆえに、悩まれることと存じます。よろしくお願い申し上げます。
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▼ #名古屋の仮住まい 介添係の矢田(やだ)が、「白の部屋」4名でのご帰宅をお待ちしております。
家事係の滝川からも、既にお知らせして居りますが、いよいよ4人での御帰宅、お仕えが実現します。
平日の限られた時間帯ですが、ぜひ、これを体験いただき、忌憚ないご意見をお伺いしとうございます。
お嬢様、旦那様、初めての御帰宅でも構いません。使用人一同、お待ちして居ります。
#名古屋の仮住まい
介添係/矢田
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▼ #名古屋の仮住まい 家事係の歌里(うたさと)より、使用人一同の近況を謹んでご報告いたします。
透き通ったような風の吹く日が増えてまいりました。実際に秋の季語として「色なき風」もございます。
緑が混ざるわけでもなく、花の色が乗るわけでもなく、どこまでも透明な風ということでしょう。
名古屋は存外風の強い街でございますから、季節を風で知る、ということも珍しくございません。
お嬢様、旦那様の別宅のあたり、そちらの風は、いかがでございますか?
今回も週報はわたくし、歌里(うたさと)がお送りいたします。
■2016年10月26日(水曜日)
この日は「折り紙の日」と題して、拙いながらもわたくしが折り紙をお教え致しました。
反響が大きく、ありがたい限りでございます。
・介添係の矢田(やだ)は家事係の面々を伴ってハロウィンの買い出しへ。
なにやら色々と買い込んできたようですよ。ハロウィン当日はどうなりますやら…?
・折り紙の日は賑々しくも無事に終了と相成りました。花色によって様々な意味を持つ薔薇。
葉っぱのみでも意味があるとされます。薔薇の葉の花言葉は「希望を持ち帰る」。
少しでも主の一興を買うことができたのならば幸甚にございます。
■2016年10月27日(木曜日)
この日はお休みをいただいておりました。使用人の面々はどのように過ごしていたのでしょう。
そろそろコートなどの準備を始めたりしている頃ではないかとは思うのですが。
・配送係の上飯田(かみいいだ)は #愛知県北設楽郡の燻製手羽元に舌鼓を。
わたくしは何も見ていませんし何も聞いておりませんよ?
上飯田がちょっとかじってしまっただなんて、存じ上げません。ええ、そうですとも。
・介添係の日比野(ひびの)は毛糸でなにやら編み始めております。
オレンジ色の毛糸ですが、やはりハロウィンのなにか、なのでしょうか。
■2016年10月28日(金曜日)
冷たい雨の降る一日でございました。空気が湿るせいで、喉や花が楽なのはありがたいのですが、
やはり冷えるのは避けられないのが辛いところ。
・製パン係の星崎(ほしざき)がクリスマスに向けてシュトーレンを仕込み始めました。
なにやら中種法という少し複雑な手法を取るとのこと。この手法はシュトーレンのような少しずつ
お召し上がりいただくものに向いているそうで、劣化が進みにくく、味わいが深くなるのだとか。
はやる心を抑えつつ、出来上がるのを待つといたしましょう。
・給仕係の市丘(いちおか)は、もう12月のことを。再来月のお品の試食、でございますね。
かしこまりました。家事係一同、存分にご用意を整えて参ります。
お皿を沢山用意しておくのですよね?
色なき風、とは申しますが、秋の風の別名を「金風」や「白風」と申します。
金や白の風が凍り始めるまで、もう間も無く。気持ちいい風が吹くうちに、
少しでも体に風を取り込んでおきたくなるのは、本能的なものなのでしょうか。
ですが、風に当たるのはほどほどにお願いいたします。
喉を傷めますと長引きますよ。ご自愛くださいませ。
#名古屋の仮住まい
家事係/歌里 拝
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冷蔵庫の中身も、装いのことも、ひと付き合いも、お嬢様、旦那様が本当に必要となさいますものは、
いまよりずっと少なくて済むとしたら…そのぽっかりと空いた「余裕」に何を置かれますでしょうか?
もし何もせずにいらっしゃっても今までと同じですし、新しく何かに取り組む余地もございましょう。
まるで禅問答のようで恐れ入りますが、何かが不足しているときは、何かが過剰であるということです。
思い通りにいかないとき、存外に時間を要するとき…反省のち、つい何か足そうとしてしまいますが、
その多くは「いっぱいになった冷蔵庫に無理やり詰め込もうとする暴挙」であることをお忘れなく…。
自分は正しい、自分は間違っていないと考える限りは、いつまで経っても一杯のまま。その状況はまるで
詰込みすぎた冷蔵庫が、必死に期限切れの「お漬物」を冷やそうと電力を消費する様に似ております。
まずは心のドアを開き、つぎに冷蔵庫のドアを開くこと。美味しそうなお菓子には、見て見ぬ振りを!
大切だと思い込んでいたものが、よく考えるとそうでもなかったり、あまり気に留めていなかったことが
じつはとても大切だったり…そうして振り返ることを日頃の習慣としていただければ、幸いに存じます。
もちろん私たち執事の館・準備委員会は、お嬢様、旦那様にとって、本当に必要な存在でありたいと考えます。
そう思われる為なら、避難袋でさえも段取りをして、いまお住まいのところにお届けしましょう。
使われないに越したことはありません。ただ、万が一のときに駆け付けられるとは限りませんから…。
Thunderbolt 3 アダプタだけが届いてしまった、名古屋の執務室にて。
執事の館・準備委員会
広報係/松原(まつばら)
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【 #執事の館 】 #初めてのお嬢様と旦那様にお伝えしたい事柄 【第6版】
http://togetter.com/li/1034138
前庭・クロークでのお預かり、カップセレクト、Twitter の運用スタンスなどを追記いたしました。
ご帰宅の予告は「主の手帳」から承ります。「薄い手帳」「仮の手帳」は随時差し替えをいたします。
クレジットカード決済、コンビニ決済ですと、即時の対応が可能となりますので、ご参考までに…。
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