第220号：習うよりも、慣れろと。
このお便りは、32597 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
お嬢様、旦那様、私の聞き間違えでなければ、今年から新しいことを習うと仰ってませんでしたか？
お仕事やお勉強においても、家事や炊事、趣味においても、その筋の専門家から学ぶことはきっと、
お嬢様、旦那様の人生を豊かに、より良いものにする、またとない機会ではないかと存じます。
ふだん多忙にしていらっしゃいますから、不慣れなことに時間を割くのは容易でないかと存じますが、
気分転換にもなりますし、そこから気づかれ、学ばれることも多々あるかと。私も応援しております。
実はおととい、執務の合間に素晴らしい動画を拝見いたしまして…是非ともご紹介しとうございます。
Music as a language – Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=3yRMbH36HRE
これはアメリカの著名なベーシスト、ヴィクター・ウッテン氏のプレゼンテーション・ムービーでして、
音楽は言語である、と題されております。音楽も言語も、表現の手段。誰かを感動させる力があって、
ときに音楽は言語を上回るインパクトをもたらすのに、それ相応の扱いはされないと述べています。
厳格な先生の仰るとおりに指導を受けて、課題をこなしていればいつかは上達いたしますけれども、
それには余りにも時間が掛かりすぎると‥ここで、小さな子供が母国語を習得する例が出てまいります。
言語を習得している子供はミスが許されて、間違えても周りは微笑むであろうと仰っています。確かに。
最初のうちは間違っても気にしないこと。日常的に優れた音楽家（専門家）とセッションをすること。
そして練習ではなくて演奏そのものを楽しむこと。この３つが、上達に必要な条件だと…ふむふむ。
お嬢様、旦那様が初めてナイフとフォークを手に取られたとき、周りの大人はどのように振舞いましたか？
もし、厳しくあれこれと口を出されていらっしゃいましたら、楽しくなかったことと存じますし、
微笑ましく見守られていたなら、やや誇らしげに振舞っていらっしゃったのではないかと存じます…！
これは大人になってからも同様。新しく何かを始めるにあたって、正しい作法を学ぶのも大切ですが、
なによりもまず楽しむこと。周囲もそれを見守ることで、結果的に早く上達をするのだということです。
こうして松原が言の葉を並べて、日々思うこと、執事の館・準備委員会の近況や展望をお伝えするのも、
過去数十回、数百回と楽しんでくださったお嬢様、旦那様のお陰であると、改めて感謝いたします…！
遡れば幼少に、父親の書斎にあったオリベッティのタイプライターで遊んだ経験が生きております…！
是非とも親愛なるお嬢様、旦那様には、新しいことを楽しんでいただきたいと願っておりますし、
身近に新しいことをするご友人、ご家族にも寛容でいただきたいとも願う、今日この頃でございます。
つまり、習うよりも慣れろ、ということですけれども、たいへん分かりやすい例かと思いまして…。
また前置きが伸びてしまいました。誠に申し訳ございません。きょうお伝えしたい事柄は下記の５件。
▼ 執事の館・準備委員会は #名古屋の仮住まい のご帰宅特典を見直すためにお時間を頂戴いたします。
▼ 執事の館・準備委員会は、近日中に20項に及ぶ評価軸をもとに、使用人の給与を見直す方針です。
▼ #名古屋の仮住まい シェフの池下とパティシエールの東桜は #３月限りの品 を試作いたしました！
▼ #愛知県名古屋市のカヌレ がついに！ #愛知県小牧市の珈琲クーヘン の試作も順調でございます！
▽ #シャトンルージュ のオーナー、山添氏より「猫写真コンテスト」のお誘いを頂戴しております。
いま #名古屋の仮住まい は、使用人５名による「生チョコ選手権」の開催中！デザート・ワゴンには、
もとより20品目以上がございましたが、これによって30品目を超えて、溢れかえる寸前とのことです！
ご帰宅の予告 … https://www.butlers-house.net/reservation
（ご帰宅の予告にあたっては「主の手帳」を要します。「仮の手帳」ならびに「薄い手帳」の場合は、
手帳係の長筬に「手帳の差し替え」をお申し付けくださいませ。お手数をお掛け致します…。）
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▼ 執事の館・準備委員会は #名古屋の仮住まい のご帰宅特典を見直すためにお時間を頂戴いたします。
手帳係の長筬（ながおさ）によって2015年の暮れに刷新いたしました、私たち執事の館・準備委員会の
ホームページは、日々、水面下で改良と改善を重ねるように努めております。時折予測だにしない動作で
ご不便をお掛けすることもございまして、この点については謹んでお詫びを申し上げる所存です。
すでにお気付きかとは存じますけれども、この新しいホームページの上には、かつて存在しておりました
「ご帰宅回数に応じた特典」に関する記述が省かれております。もちろん今も #名古屋の仮住まい は、
この特典を適応したままお仕えに励んでおりますが、件のリストは委員会の設立当初に作られたもので、
現時点のお仕えには添わない事柄が多くございました。
例えば、お名前でお呼びするかどうか。使用人が直筆の礼状を認めるかどうか。この辺りについては、
昨年末の #仮住まいのお年賀 や、日々のお仕えでも特典と関係のないところで実現をしておりますし、
本来、お仕えをするならば「して当然のこと」を回数によって制限するのは本意ではございません…。
また委員会の設立当初には不確定であった運転係の登用や、 #月限りの品 の試食と運用についても、
#名古屋の仮住まい の特色として成り立ちながら、特典にはまったく反映されない状況がございます。
私たち執事の館・準備委員会が、お嬢様、旦那様のお役に立てることをもう一度考え直し、
これまでよりも、さらに良いお仕えを実現したいと思っております。何卒、ご了承くださいませ。
たとえばご帰宅がのべ32回を数えましたら、別宅まで濃赤のレクサスでお迎えに上がったり、遠方なら
名古屋までの切符を濃赤の封筒に収めてお届けするという特典も可能かと…如何でございましょうか？
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▼ 執事の館・準備委員会は、近日中に20項に及ぶ評価軸をもとに、使用人の給与を見直す方針です。
さて、きのう実施されました執事の館・準備委員会の全体会議では、これまで具体的な指標を設けずに
定義されておりました使用人の給与を、20項に及ぶ評価軸をもとに定義しなおす方針を固めました。
これは支給額を下げるのではなく、いま支払われている給与がどのような背景から定まっているかを、
各位が把握し、技量の向上に役立てる狙いがあり、全体を通しますと微かな賃金アップかと存じます。
具体的に申し上げますと「掃除」「皿洗い」「備品手入れ」「手帳管理」「車両手入れ」「報告活動」
「調理／配膳」「給茶」「試食」「配送」「修理」「勉強」「給仕」「お迎え」「介添」「送迎」
「気遣い」「理念の反映」「笑顔」「幸運を引き寄せる態度」という並びでございます。
上記をそれぞれ５段階で、自己評価、他者評価をもって賃金の裏付けにして、どこに評価があるかを
知って誇りに思うと同時に、さらなる挑戦の分野を見つけるヒントとして活用する所存でございます。
（わたくし松原であれば「報告活動」そして「試食」に多く星を頂けるのではないかと思います…。）
そして上記の項目は、いずれお嬢様、旦那様にも評価をいただき、参考にしとうございます。
まずはいま、其々の使用人が自己評価を行っておりますので、その結果を踏まえて慎重に導入して、
さらなる給仕技量の向上に努めましょう…また改めて相談に上がりますので、宜しくお願いいたします。
なおこれに伴って、当面はティータイム、ブレイクタイムの給金に変更なくお仕えいたしますことを、
付け加えます。あくまでも楽しくお仕えをして、向上するための取り組みとしてご理解くださいませ。
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▼ #名古屋の仮住まい シェフの池下とパティシエールの東桜は #３月限りの品 を試作いたしました！
さて、つい先ほどのことではございますが、 #名古屋の仮住まい の家事係、シェフ池下（いけした）と
パティシエールの東桜（ひがしさくら）による #３月限りの品 の試作報告をさせていただきました！
両名ともに、春の訪れを想起させるお品が並びました。わたくし松原のお勧めは、意外に思われる
かもしれませんが【菜の花とキャベツの自家製アンチョビソース】、飲める野菜とも申せましょう…！
#３月限りの品 … http://togetter.com/li/939511
習うよりも、慣れろというのは、2016年になってから #月限りの品 に取り組む二人の料理人も同じ。
過去、十数年におよぶ経験によって培われたノウハウが発揮される一方で、いわゆる飲食店の常識に
捉われて、良い意味での加減をしてしまったり、無難な提案に留まることも事実、ございました…。
採算度外視。品質優先。このような言葉を述べるのは簡単でも、実際に手を動かす者にとっては、
勝手が分からずに不安に思うところ。 #名古屋の仮住まい に合流をして数ヶ月が経過いたしまして、
少しずつ、挑戦をする領域が広がってきたように思います。その表れがパティシエールの東桜では
【ハイビスカスのヌガーグラッセ】で、池下は【和牛すね肉の赤ワイン煮込み・名古屋風】かと！
私たちは是非ともお嬢様、旦那様に、これらのお味を確かめていただきとうございます！
ご帰宅の予告 … https://www.butlers-house.net/reservation
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▼ #愛知県名古屋市のカヌレ がついに！ #愛知県小牧市の珈琲クーヘン の試作も順調でございます！
申し訳ございません、お嬢様、旦那様…。今日はこれからひとつ打ち合わせがございまして、
手短にご報告を差し上げることをお許しください…。表題の通り、待望の #愛知県名古屋市のカヌレ は
あす18日（木）に製菓係の黒川（くろかわ）によって、銅製の型の「から焼き」が行われる見通しで、
早ければ今月末にも少量ながら、お申し付けを賜れる見通しにございます。
https://twitter.com/butlers_house/status/699583624287358976
また平行して、新たなバウムクーヘン。 #愛知県小牧市の珈琲クーヘン の試作も順調でございます！
昨年末のノエルでもご紹介いたしました、ジャンドゥーヤ（ヘーゼルナッツのチョコペースト）に、
珈琲のチョコを組み合わせたお品。極めてビターですが、試食は一切れでは満足できませんでした…。
渋みと甘みの絶妙なバランスがございますが、加熱をするとキャラメルのような風味に変化しました。
わたくし個人的には、冷たく冷やして固まったままガナッシュを齧り、チョコクーヘンの生地を
頬張っていただきとうございます。温かいミルクか、砂糖を少しだけ入れた珈琲が合うかと…！
https://twitter.com/butlers_house/status/699595545052995585
https://twitter.com/butlers_house/status/699596490721726464
さらに #岐阜県土岐市のドライフルーツ は、20種類のコレクションとしてお届けする準備を。
絵に添えられた500円玉が小さく見えるほどに、巨大な箱にみっちりフルーツを詰め込みまして、
国内最高峰のドライフルーツをご試食頂きたいと考えております…。
https://twitter.com/butlers_house/status/699585585543925760
上記のうち、幾つかは今週末にお申し付けを賜れるのではないか、と配送係の宝生が申しております。
土曜日、当日のご案内となる可能性もございますけれども、何卒宜しくお願いを申し上げます。
#お申し付けの品 … https://www.butlers-house.net/cart
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▽ #シャトンルージュ のオーナー、山添氏より「猫写真コンテスト」のお誘いを頂戴しております。
さて #名古屋の仮住まい の近くにございます猫をテーマにしたギャラリーカフェ #シャトンルージュ の
オーナー、山添氏からお嬢様、旦那様にお誘いが届いておりますので、代読させていただきます。
「
いま #シャトンルージュ では、「第二回 シャトンルージュ 猫写真コンテスト」を開催中でございます。
この投票の締め切りは、今週末の2月20日（土）に迫っております。投票してくださった方には抽選で
「シャトンルージュお食事券500円」を差し上げます。ぜひご投票にご協力下さい。
また「猫の日」に関連して2月21日（日）と、22日（月）の二日間は、水墨画家の田中芙弥佳先生が
みなさんの愛猫をその場で描いてくださいます。ライブペインティングについての詳細はこちらの
ブログをご覧下さい。
http://chatonr.exblog.jp/22375793/
」
もし今週末にレッスンの予定がなければ、お嬢様、旦那様、如何でございましょうか？
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わたくし松原が #お抱えの楽団 の蓬莱さんに、初めてチェロの手ほどきを受けたときのこと。
単調な練習用の楽譜でなく、誰もがご存知である名曲のフレーズを少しだけ教えてくださいました。
さらにピチカート、ビブラート、ハーモニクスの上手な出し方まで…「これは邪道ですけどね。」と、
悪戯っぽく笑いながら、でも、先生も楽しそうでしたし、わたくし松原も単調な練習に飽きたときは、
適当に弓を動かして弾いたものでございます。いえ、いまだリベルタンゴは上達しておりませんけれど。
最初からうまくいく人などいらっしゃいません。誰もが最初は初心者で、夢中になって繰り返すうち、
少しずつ上達をして、いつしか誰かを感動させるようになるのではないか…と思う次第でございます。
私たち執事の館・準備委員会は、誤解を恐れずに申し上げるなら、お嬢様、旦那様のお陰あって、
日々、楽しく執務に励んで、自分たちでも気づかぬうちに、少しずつ向上していくのかもしれません。
これを温かくお見守りくださるお嬢様、旦那様に、幸せが続きますように。
お嬢様、旦那様の新しい取り組みについても、折に触れて教えていただけませんか？
そういえばお身体の具合は、如何でしょう。そちらの街はまだ寒い日が続きますから、
今日も温かくしてお休みくださいませ。もし寝つきが悪ければ、家事係の歌里（うたさと）による
ハーブティのトライアルをお試しになりますか？身体が温まるとの噂、私も気になっておりまして…。
繊細な４弦ベースのアメイジンググレイスが厳かにも楽しげにも響く、真夜中の執務室にて。
執事の館・準備委員会
広報係・松原（まつばら）
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このお手紙を初めてお受け取りになる主には、事前の説明もなく、
唐突なものに映ったかと思います。何卒、お許しをくださいませ…。
この機会に、私たち執事の館・準備委員会のあゆみをご覧頂けますと幸いです。
（お読みになる際は、過去の号から遡って御覧になることをお勧めしております。）
https://www.butlers-house.net/blog/entries
また「主の手帳（マイページ）」は、手帳係が少しずつ入力欄を追加しており、
これがお嬢様、旦那様のお人柄を知る貴重な機会となっております。
苦手な食べ物、給仕の際のご希望をお書き添え頂ければ、使用人一同がかならず拝見をいたします。
https://www.butlers-house.net/member_login
日々の小さな報告は、Twitter からもお届けしております。
https://twitter.com/butlers_house
