お嬢様、旦那様、先週末からじんと冷え込みが増しましたが、お変わりのことはございませんか。
先日、ほんの少しだけ髪を切られて短くなったところに、すうすう冷たい風が通り抜けて、お身体を
冷やされないかと懸念しております。そうして案じる時季も、ことしで何度数えたことでしょうか…。

執務室のカレンダーは１月の最終週に差し掛かり。つどお伝えしますように #名古屋の仮住まい は、
#１月限りのお品 の満了まで29日（金）、30日（土）、31日（日）の３日間を残す次第にございます。
実は、これまで話題に上げませんでしたが #名古屋の仮住まい で初めてフルーツの皮に盛りましたのが
「みかんのスフレ」でして、「普通のソーセージ」も #お申し付けの品 以外では初めての登場でした。

また #名古屋の仮住まい は既に #２月限りの品 を整えまして、当初の予定になかったお品も相次ぎ、
デザート・ワゴンに登場する見通し。きょうパティシエールの東桜（ひがしさくら）の手によって、
【アップルシナモンタルト】が仕上がり、使用人一同による試食報告が待たれる次第でございます…！
（なお #２月限りの品 としてご紹介しておりました「モエルー・ショコラ」は、認識の齟齬により、
「バレンタインの日」限りのお品として提供を差し上げとうございます。何卒、ご了承くださいませ。）

さて、もうすぐ節分の日に差し掛かろうというところ。私たち執事の館・準備委員会といたしましては
是非ともお嬢様、旦那様に「豆まき」をして、お楽しみいただきとうございますけれども、
飛び散って、砕けた大豆がカーペットに入り込みますといけませんから、自重したいと考えております。
もし…どうしても…ということでしたら、心のなかでわたくし松原（まつばら）に向かって思い切り、
豆を投げてやってくださいませ。濃赤の廊下を走り逃げていくところまで想像いただければ幸いです！

今晩も執事の館・準備委員会より #名古屋の仮住まい の近況と、 #お申し付けの品 の進捗などについて
広報係の松原から報告を…。後ほどご紹介を差し上げる #ブラジルの紅茶 を淹れておきましたので、
この味わいを確かめつつ、いま真夏にある南米の大地に思い馳せながら、お耳をお貸しください。

▼ 執事の館・準備委員会、そして #名古屋の仮住まい に、ある旦那様から取材の打診がございました。
▼ #愛知県名古屋市のフレグランス に貼付した黒いラベルを作り直し、改めてお届けする運びに…。
▼ #ブラジルの紅茶 について、執事の館・準備委員会の紅茶係、正木（まさき）から預かりました
▼ #愛知県名古屋市のカヌレ 金属の型がようやくフランスを出発。小牧に到着次第、すぐお知らせを。
▼ #名古屋の仮住まい 介添係、改め手芸係（裁縫係）の伏屋（ふしや）がフェイクマカロンを試作中。

ところでお嬢様、旦那様、節分が「２月３日」にあるのは2024年まで…それ以降の年には、
４年に一度は「２月２日」となるのをご存知でいらっしゃいますか？これは節分が「立春」の前日で、
そもそも「立春（太陽黄経が315度になる日）」が天体の運行に基づくことによるものでございます。

いまから数えて８年後の２月２日に「節分」を迎える日も、こうして報告できることを願うばかり…。

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▼ 執事の館・準備委員会、そして #名古屋の仮住まい に、ある旦那様から取材の打診がございました。

先日、縁あって #名古屋の仮住まい にご帰宅をなさいましたある旦那様から、執事の館・準備委員会に
問い合わせが寄せられました。用件を簡潔に言い表しますと、名古屋にあるテレビ局の報道番組にて、
「地産地消」と「高齢者採用」を成立させている、全国でも例のない取り組みを紹介させて欲しいと。

お嬢様、旦那様もよくご存知のことと想いますが、もとより私たち執事の館・準備委員会は、
テレビや新聞、雑誌などの取材依頼に対して、やや消極的な立ち位置にございました。その背景には、
今から３年ほど前に、無名で実績のない私たちに関心を寄せ、温かく見守ってくださった主の皆様が、
「帰りたいときに帰れない状況」や、「世間に誤解されて後ろ指をさされる状況」をなるべく避けて、
ゆっくりと時間を掛けて、お仕えの品質を高めていくことに専念したかった…という事情がございます。

これまでの打診に対しては「主にことわりなく、名古屋の仮住まいを見せびらかすようなことはしない」
という回答を（もうすこし丁寧な言い回しで）おこない、ご理解が得られるように努めてきた次第です。
そもそも「手帳」も持たず、「申し付け」も「帰宅」もせずして、見世物のように扱われることは、
私たち執事の館・準備委員会としても不本意で、つど報告を差し上げたうえでお断りをしてきました。

しかし今回は事情が異なりまして、まず旦那様が望まれているのは、俗にいう「お嬢様体験」ではなく
執事の館・準備委員会の社会的意義を「報道」の観点で丁寧にプレゼンテーションしたいということ。
そして次に「主の皆様に納得のいく方法で取材して、番組を作り上げたい」という２点がございます。

前者は申し上げるまでもないことと存じますが、後者は今までになかった提案でして、念のために
お嬢様、旦那様のお耳に入れたいと考えた次第にございます。大前提として #名古屋の仮住まい の館内や、
そこで日々お仕えをする使用人の撮影はご遠慮いただく方針にございますが、この条件を満たしつつ、
あくまでも「報道」として成立させる方法があれば、是非ともお知恵をお借りしとうございます…。

そもそもテレビという媒体（メディア）は、映像によって公益をもたらすことが使命と申せましょう。
私たち執事の館・準備委員会は、いま、この報告に目を通してくださっているお嬢様、旦那様にとって、
不利益とならないよう、最大限の配慮をもって対話に臨む所存でございます。また取材に応じることで
得られる利得についても慎重に評価。現時点では、回答を保留し、差し控えている段階にございます。

毎週のようにお願いごとをして、申し訳ございません。お嬢様、旦那様のご意向を、
Twitter （タグは #執事の館 ）や、お問い合わせフォーム（http://www.butlers-house.net/inquiry）
などからお寄せくださいませ。なお、全てにお返事を差し上げられませんことをお許しください…。

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▼ #愛知県名古屋市のフレグランス に貼付した黒いラベルを作り直し、改めてお届けする運びに…。

ところで、これまでに #愛知県名古屋市のフレグランス をお申し付けくださいました主の皆様には、
配送係の宝生（ほうしょう）から連絡が入ったかと存じますが、透明かつ角型のガラス瓶になってから
黒いラベルが僅かにはみ出し、お使いいただくなかで見劣りしはじめることを懸念。これを改善して、
改めてラベルを作り直し、改めてお届けする運びとなりましたことを謹んでご報告いたします。

ご不便をお掛けいたしましたこと、謹んでお詫び申し上げます。私たち執事の館・準備委員会は、
#お申し付けの品 として、新たなお品の手配をすすめながら、これまでにお届けしてきたお品の改良や
改善にも尽力してまいります。日頃から寄せられますご感想、 #名古屋の仮住まい での会話メモや、
ふとしたTwitterでの呟きを拝読し、出来るところから改めてまいりますこと、ご理解をくださいませ。

なお、 #仮住まいのレモンカード や #仮住まいの希少糖のパウンドケーキ など、２月にお届けをする
#お申し付けの品 は、【2016年1月30日（土）21時10分】から承りとうございます。詳細については
追って詳しいお手紙をお届けいたしますので、もうしばらくのご辛抱をいただければ幸いに存じます。

お申し付けの品 … http://www.butlers-house.net/cart

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▼ #ブラジルの紅茶 について、執事の館・準備委員会の紅茶係、正木（まさき）から預かりました。

表題のとおり、紅茶係の正木（まさき）が #ブラジルの紅茶 についてお手紙を預かりましたので、
僭越ながら代読を…お嬢様、旦那様、かつてブラジルは紅茶の一大生産地だったことをご存知でしょうか？
そしてさらに、ブラジルを紅茶王国にしたのは、ブラジルに渡った日本の旦那様、奥様方であったとか。

続けましょう。

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1908年に始まったブラジル移民。33年にわたる歴史に岡本寅蔵という奈良県出身の茶師がいました。
移民会社から推奨された作物はことごとく不作で、寅蔵は持って行った茶の栽培に望みをかけた次第。
最初は日本人移民のための緑茶を育てましたが、元々少ない日系移民相手では売り上げもスズメの涙。

その頃に革命が起きて、国内生産保護のため輸入制限令が…対象にはリプトンの紅茶も含まれました。
すぐに寅蔵は紅茶を作り、革命軍に提供。飛ぶように売れ始めましたが、リプトン紅茶はセイロンの
アッサム種から作られるミルクティー向きの紅茶。日本から運んだお茶の木では再現できない味でです。

そこで寅蔵は、日本に一時帰国した際にセイロンの地からアッサムの種を持ち出すことを企てます。
しかし当時のセイロンはイギリスの植民地。イギリスの一大輸出品目の紅茶、お茶の種の持ち出しは、
死罪にも匹敵する重大犯罪…なんとかして種を手に入れた寅蔵は、丸いパンの中にお茶の種を隠して、
税関の目を逃れ、船へと持ち出したのです。

決死の覚悟で持ち出した100粒ほどの種が、レジストロの地に根付いて、紅茶の王国となった次第です。
最盛期には42もの紅茶工場が稼働して、黄金郷とも呼ばれるようになったレジストロの街ですが、
ブラジルの高度成長につれて、レジストロ産の紅茶の価格競争力はみるみる低下してまいりました。
ついには紅茶会社も１社だけに減り、かつての繁栄は面影もなく、輸出も途絶えてしまいました…。

その窮地を救おうと立ち上がった一人の女性がいらっしゃいます。島田うめエリザベッチさん、88歳。
勝手に「レジストロのばあや」と呼ばせていただきます。彼女は「レジストロの紅茶は価格競争に
走ったから衰退したのだ。」そして「高品質の紅茶を作ればまだ望みはある。」と考えたのです。

今日、ブラジル国内で生産される紅茶は、価格競争のために手で摘まず、機械で茶葉を摘んでいます。
しかし、レジストロのばあやは、自らの手でお茶を摘む事に拘りました。機械で摘んでしまうと、
どうしても固くなった芽も含まれます。柔らかな新芽だけを摘むには、人の手で摘む必要があるのです。
ですからレジストロのばあや自身が、毎日畑に出て "新鮮で柔らかい茶葉" を摘んでいらっしゃいます。

昨年の秋、レジストロのばあやの親戚が、遠路遥々ブラジルから紅茶を持って、わたくし正木の元を
訪ねて来られました。そして、お持ちいただいたばあやの紅茶を飲ませていただき、驚愕いたしました。
インド・アッサム地方で得られる最高級の紅茶のような、深く薫り高い味わいの紅茶だったのです…！
（松原からも補足を。この表現はまさに仰る通りで、わたくしも驚いて目を丸くいたしました…。）

レジストロのばあやは５歳から茶畑に立ち、茶園歴は83年。製茶を始めてからも50年が経ちます。
わたくし正木は、これまでにインド・スリランカを中心に多くの茶園を訪れてまいりましたが、
これほど経験豊かな現役の茶園マネージャーを他に存じません！もし、ギネスブックに申請すれば、
間違いなく世界最高齢の人物として、レジストロのばあやの名前が記録されることでしょう。

50年の製茶歴は伊達ではありません。香り豊か、ふくよかで有りながら奥深さがあるその味は、
頑固なまでに古き良き時代の紅茶の味を守っています。先ほども述べたようにブラジルの紅茶の歴史は、
ブラジル日系移民の歴史そのものと言っても過言ではありません。そのブラジル日系人の歴史とともに、
紅茶の歴史を守りたいとするレジストロのばあやの想いをお届けしたいと思います。

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以上…途中で言葉を差し込んでしまいましたが、ほんとうに仰るとおりでして、もし紅茶がお好きなら、
人生に一度は、ブラジルの紅茶を味わっていただきとうございます…。必ずや、驚かれることでしょう。
このお品の申し付けもあわせて、【2016年1月30日（土）21時10分】から承る所存にございます…！

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▼ #愛知県名古屋市のカヌレ 金属の型がようやくフランスを出発。小牧に到着次第、すぐお知らせを。

最初の試作から２年が経過いたしました #愛知県名古屋市のカヌレ は、過去にお申し付けを賜りました
#愛知県名古屋市の蜂蜜 の「クロガネモチ」と、それを集めてくださる蜜蜂さんによる「蜜蝋（巣）」を
ふんだんに用いたレシピ。これを最も美味しく、綺麗に焼き上げるために製菓係の黒川（くろかわ）が
選んだ金属の型は、フランス国内のメーカーによるもので、昨年の秋に正式発注をおこないました。

しかしながら、待てど暮らせど、一向に型が送られてくる様子がなく、執事の館・準備委員会一同、
ヤキモキしておりましたが、今年に入ってようやく生産を完了し、発送の段取りに差し掛かったとか。
長らくお待たせをしてしまったこと、重ねてお詫び申し上げます。もう少しお時間をくださいませ。

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▼ #名古屋の仮住まい 介添係、改め手芸係（裁縫係）の伏屋（ふしや）がフェイクマカロンを試作中。

先日のお便りにおいてご報告いたしました #名古屋の仮住まい の裁縫係は、かつて介添係として、
お嬢様、旦那様のお世話をさせていただいておりました伏屋（ふしや）が入っております。
ふだん裏方にいることの多い彼女が、お仕えの合間に裁縫に勤しむことで「裁縫係」と称しましたが、
いま取り組んでおりますのは、パティシエールの東桜も出来栄えに驚いた「フェイクマカロン」…。

https://twitter.com/butlers_house/status/691498798619578368

すでにこれは裁縫の域を超えて、手芸と称するべきではないかとの意見が使用人からも相次ぎまして、
執事の館・準備委員会は「裁縫係」を「手芸係」に改めることに…二転三転、申し訳ございません。
#名古屋の仮住まい でも、お皿の盛り付けに人一倍の工夫を重ねるのが、ほかでもない伏屋でして、
今後さらなる品質の向上と、新たなお品のご提案をさせていただくこととなるでしょう。

話は変わりますがお嬢様、旦那様、今年の2月14日（日）のご都合はいかがでございましょう？
介添係の矢田によれば、この日までにまた新しい何かをご用意して、差し上げようとしているとか…。

ご帰宅の予告 … https://www.butlers-house.net/reservation
（ご予告には「主の手帳」を要しますことをご了承くださいませ。差し替えは随時、承ります。）

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鬼さんこちら、手のなるほうへ。お嬢様、旦那様もよくよくご存知の遊びではないかと存じます。
所謂むかし話に登場なさいます「鬼さん」は、桃太郎しかり、金太郎しかり、いずれも悪の象徴として、
描かれることが多く、あまり良いイメージはございません。そして節分には豆を投げつけられる次第…。

しかし「鬼さん」には「鬼さん」なりの信念があり、正義があり、彼（彼女）を慕う者もいたはずです。
インターネットが台頭をして、日常に浸透をした昨今、ときおりテレビが「鬼さん」のような扱いを
受けているような気がするのは、わたくし松原だけの感覚でございましょうか…？

鬼さんこちら、手のなるほうへ。この様子を想像いたしますと、仲が良く、楽しそうな絵が浮かびます。
もちろん仁義を通さねばなりませんけれども、私たち執事の館・準備委員会は「鬼さん」とも共生をし、
お嬢様、旦那様に驚きを持って喜ばれるお仕えを、今日も明日も、追い求める所存でございます。

もしご興味あれば、お嬢様、旦那様もご一緒に。
鬼さんに追いかけられるか、鬼さんを追うか、お好きな役をお選びいただければ幸いに存じます。

今晩も遅くまでお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
１月の冬は鬼の形相。いっこうに手加減をいただける様子にございませんので、ご自愛のほどを。

おやすみなさいませ。

執事の館・準備委員会
広報係・松原（まつばら）

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このお手紙を初めてお受け取りになる主には、事前の説明もなく、
唐突なものに映ったかと思います。何卒、お許しをくださいませ…。

この機会に、私たち執事の館・準備委員会のあゆみをご覧頂けますと幸いです。
（お読みになる際は、過去の号から遡って御覧になることをお勧めしております。）
https://www.butlers-house.net/blog/entries

また「主の手帳（マイページ）」は、手帳係が少しずつ入力欄を追加しており、
これがお嬢様、旦那様のお人柄を知る貴重な機会となっております。
苦手な食べ物、給仕の際のご希望をお書き添え頂ければ、使用人一同がかならず拝見をいたします。
https://www.butlers-house.net/member_login

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https://twitter.com/butlers_house