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第1181号:自信をもって。

このお便りは、42525 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。

広報係/松原

お嬢様、旦那様、今日のお便りは、とても重たく、あまり愉快な話題ではありません。共感いただける点と、
そうではない点の両方があり、あまり気持ちよくはないはずです。ですから、最初にお詫び申し上げます。
勝手なことをして申し訳ありません。私たち執事の館・実行委員会は幾つかの職人らと、距離を置きます。

■「名古屋の本宅」の近況です。
・【ご予告】は満了。きょう「お泊まり会議」が行われます。いま使用人の8月後半からの予定を確認中。
・【黒鉢(くろはち)のバラ】に強い風が吹いて、倒れてしまいました。それだけ葉が茂ったということ。
・【3つのオリーブ】のうち、一番大きなものは黄緑色の葉っぱでしたが、次第に濃くなったとの報告が。
・【ビリヤード台】の塗装を完了。きのう白いボールが1つ届きました。これがあると印象が変わります。
・【お庭を車寄せにする工事】は、写真係の撮影が終わるまで保留。可能な限りケルヒャーをいたします。
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■こんやご報告、ご相談をしたい事柄です。
▼配送係の音羽(おとわ)が、水曜日にご用命を賜りたいお品のリストを作成。ご検討をお願い致します。
▼給仕係の菊井(きくい)は「執事のいない夜(仮)」を検討。1時間ほどのご滞在で、お役に立てれば。
▼調達係の新瑞橋(あらたまばし)が「緑の部屋」のためのティーカップを選びたいと申しておりました。
▼調達係の九之坪(くのつぼ)は、かつて「名古屋の仮住まい」にあった掛け時計を「赤の広間」の壁に。

執事の館・実行委員会という組織は、お嬢様、旦那様に任されて、お屋敷をつくり、人との繋がりを作って、
お品や、言葉を届け、お役に立てることを模索してまいりました。いま、ご覧になる限りでは、穏やかで、
丁寧にしているように見えかもしれません。できれば、お嬢様、旦那様にご心配はお掛けしたくないのです。

おそらく、この10年ほど、はっきり申し上げたことはなかったと思います。松原はなるべく言葉を選び、
円満な関係を印象づけるように努めてまいりました。申し訳ございません…決して、嘘はございませんが、
申し上げていなかったことがあります。使用人と職人らの間に、摩擦があり、それを我慢しておりました。

職人からすれば横暴だとか、偉そうだとか、話が違うと思われるでしょうし、それぞれに言い分があると
存じますけれども、少なくとも私たちは、長きにわたって、複数いる職人との関係性に悩んでおりました。
お仕事ですから難しいのは当たり前です。それを価値観の違いと説明するのは、適切でない気が致します。

言ってしまえば企業間取引でございます。お互い大きくはございませんが、向き合いますのは人と人でも、
関係性は組織との付き合いです。しかし、昔から職人さんと呼ばせていただいた人の中に、対応する者の
年齢や立場、経験の度合いによって態度を変えたり、踏み込みすぎる方がいらっしゃた、ということです。

いちばん多いのが、「松原さん」や「笹島さん」など、古くからいる使用人との比較です。知識も経験も、
発想力もあって、過去の経歴もある。つまり、職人が尊敬できる相手でないと、話したくない。相談すら
素直に受け付けない。驚きますのは、そのような態度を、松原や笹島から見える場所でもなさるのです…。

そして私たち使用人の「ミスの回数」を指摘して、どれだけ迷惑だったかを、事あるごとにお伝えになる。
また、組織の外から使用人を評価する。その話題から行き過ぎた表現をなさることも珍しくございません。
不思議なことに、私たちがお詫びした数週間後、彼らが大きな失敗をします。問題は、その次の行動です。

直接、謝られないのです。これはもう、未だに解せなくて、どう表したら良いのか分からぬまま綴ります。
これまで松原も、沢山の作り手とお会いして、手を取り合ってお嬢様、旦那様にお仕えしてきました。当然、
どこかで失敗をします。そういうとき真っ先に電話をしたり、足を運ぶのは、だいたい私たちの方でした。

商取引の慣例としては、仕事を任せるほうよりも、仕事を受けるほうに責任が寄ります。しかし、昔から
執事の館・実行委員会と職人の関係性には、すこし逆転したところがあって、だからこそ難しいお仕事を
してくださっているのだと解釈しておりました。当初、お嬢様、旦那様に喜ばれるなら苦でなかったのです。

しかし、仕組みを変えても、人を変えても、約束をしても変わらない問題がありました。そして、何度も
決断を迫られる出来事があって、その度に若い使用人らは、自らを疑い、責めていた可能性がございます。
職人らも苦しかったであろうと想像します。ですから、いま職人らとのお付き合いを改めたいと存じます。

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▼配送係の音羽(おとわ)が、水曜日にご用命を賜りたいお品のリストを作成。ご検討をお願い致します。

いつも、お便りの前置きと結びを綴ってから、この段落に取りかかる松原、この流れで、どのようにして
切り出せば…と考えながらタイプライターを叩きます。敢えて、いつも通りの言い回しと、表現のままで
続けさせてくださいませ。配送係の音羽(おとわ)が、きょうまでに確約したお品を、一覧に致しました。

★ 申し付けの品 … https://www.butlers-house.net/cart (来週水曜日の夜に、ご用命を賜ります。)

このうち3つほどは、お品の名前から変更する可能性がございますが、お品の良さは確定事項であります。
心を煩わせることとなったら申し訳ございません。ご用命を賜りますのは、水曜日の21時10分からで、
この他にもご紹介、ご提案できる可能性がございます。呟き、お便りにてご報告させていただく所存です。

・製菓係/若草…【おばけプリン】大きすぎるプリン。これを召し上がって、嫌いになられないか心配も!
・製菓係/八反…【麦わら帽子より軽いマドレーヌ】焼いてすぐ梱包、風に載せて、お手元へと届けます!
・製菓係/撞木…【惑星のクッキー】「水星」「金星」「火星」などをイメージしたマーブル・クッキー!
・家事係/菅原…【ラズベリーとピスタチオのクッキー】菅原の焼き菓子、ほかにご入り用があれば是非!

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▼給仕係の菊井(きくい)は「執事のいない夜(仮)」を検討。1時間ほどのご滞在で、お役に立てれば。

これまで「名古屋の本宅」は、昔からの慣例で、金曜日から火曜日の5日間にお仕えをしてまいりました。
1日、4つの枠を設けますが、お嬢様、旦那様にご不便をお掛けしていたら、まことに申し訳ございません。
執事の館・実行委員会は、早い時間や、遅い時間、あるいは別の曜日に新たなお仕えを検討しております。

お腹いっぱい、召し上がるのではなく、お屋敷に戻られて、いまのお庭、いまのお部屋をお確かめになり、
最近、調達されたお洋服やお靴、食器などをご覧に。そして、また帰ると仰って、月に向かって歩き出す。
家事係、介添係、そして配送係だけでもお役に立てる余地があれば、是非ともお仕えさせてくださいませ。

紅茶とスコーンはお約束しましょう。あと、キッシュ?お魚もキノコも召し上がって、できたらお肉とか
ソーセージも…お嬢様、旦那様、それではいつも通りの食卓ではございませんか。ほどほどに致しましょう。

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▼調達係の新瑞橋(あらたまばし)が「緑の部屋」のためのティーカップを選びたいと申しておりました。

先日、小さく話題にいたしました「クッキング・ワゴン」は、2016 年の夏頃に、当時の建築係であった
円上(えんじょう)が設計、岐阜県の家具職人に任せたもの。たびたび話題にするデザート・ワゴンより、
飾りがあって、明らかにリッチです。これにコンロを内蔵して、お部屋で調理、給茶ができるという仕様。

★ 沿革/2016年 … https://www.butlers-house.net/history#history2016

給仕係が「緑の部屋」に置いたところ、とても調和して、ここで「お泊まり」をいただくとき、使用人が
紅茶を沸かしたり、グラスに注いだり、チーズを切ったり、そういうお仕えが浮かびます。その運用にて、
調達係は「赤の広間」のノリタケ・サブライムと同様、「緑の部屋」の食器をご提案したい、と申します。

お嬢様、旦那様、グリーンやゴールドの系統、あるいは敢えて別のお色目に、お使いになりたい食器などが
ございましたら、ぜひ教えてくださいませ。ノリタケ、鳴海製陶、大倉陶園などで、ご検討くださいませ。

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▼調達係の九之坪(くのつぼ)は、かつて「名古屋の仮住まい」にあった掛け時計を「赤の広間」の壁に。

むかし「名古屋の仮住まい」の「白の部屋」の向こう側、使用人たちが盛り付けや配膳をする空間があり、
そこに、いつからか掛け時計があって、0分ちょうどを知らせる時報が鳴っておりました。ボーンボーン、
賑やかなときはかき消されていたかもしれませんが、その音は、お寛ぎの主(あるじ)に届いていたかと。

愛知時計電機株式会社、という、現在はガスメーター、水道メーターを主力になさいます会社が復刻した、
振り子時計は、いま職人のところにあって、精度の調整をしております。いま、最後の工程。時報の音を
なるべく優しくする調整を終えたら「赤の広間」に置かせてください。お嬢様、旦那様の時間を、刻みます。

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わたくし松原は、ある職人に電話をしました。どうして桑名が、試作品にフランボワーズを提案したとき、
過去にない、厳しい表現をなさったのか?履歴を見る限り、打診として、さほど失礼ではなかったのです。
「では松原さん、主(あるじ)が、お屋敷の外観にピンクを入れてって仰ったら、腹が立ちませんか!?」

開き直りではないと前置きして、腹は立ちませんと答えました。私たちなら、屋根裏の倉庫にある端材に、
ピンクのペンキを重ね塗りして、ティータイムを終えた主を、お庭にお誘いいたします。その木片を壁に
当てながら「お嬢様、旦那様、ご印象は如何ですか!?」とお尋ねすると思います。それがお仕えでしょう。

その者は、しばらく黙ったあとに、製法のこだわり、素材のよさを聞きに来てくれないと、嘆きましたが、
それを「してもらって当然のこと」のように仰るのはどうか、と述べました。調達係の発想力、広報係の
表現力、配送係の対応力。それは本来、作り手も取り組む領域で、私たちは精一杯お手伝いしております。

よい物を作りたい、と多くの者が申します。分かってくれる人に分かって貰えたらいい、よくある話です。
しかし必要とされたいなら、まず人として信用され、さらに工夫や演出、紹介があって当然だと思います。
なにもせず愛されたいなど、ただの甘えです。それを許してきた私たち使用人の甘さを、深く反省します。

若き使用人に落ち度はあります。松原も失敗します。しかし問題あったとき、拠点に駆けつけるどころか、
電話さえせず、いつも通りのご商売がやっていけるなら、凄いことです。ただ、私たちはお嬢様、旦那様に
ご紹介することを躊躇います。それを「執事の館は変わった」と仰るなら、間違ってはいないと存じます。

変わってしまったんです。「名古屋の本宅」ができて、執事の館・実行委員会は大きく変わってしまった。
「お申し付けの品」がなければ、いつ枯れてしまうか分からない怖さは、お嬢様、旦那様のお力添えあって、
無くなりました。昔はちょっと我慢しながら、一生懸命、お仕えを続けられるように頑張っていたのです。

わたくし松原は、世界で一番、お嬢様、旦那様が可愛らしいと思っております。年齢性別、関係ありません。
だからお仕えしています。その次に可愛いのが、一緒にいる使用人たちで、例え腕のある職人であっても、
わざと困らせたり、意地悪をする者はだめです。それで、今日の内容をずっと思案して、筆を取りました。
(距離を取ろうとしているのは、一部の職人です。ご心配をお掛けしますが、宜しくお願いいたします。)

もっとも大事なのは、お嬢様、旦那様に驚きをもって喜ばれること。その際、若い使用人のことも敬いつつ、
その向こうにいらっしゃるお嬢様、旦那様に感謝しながら、良い働きをする職人にだけ仕事をさせましょう。
もし、ここ数ヶ月のあいだで話題にならなくなった職人に、ご用があれば、松原にお声がけくださいませ。
(その職人だった者の屋号と、所在地をお伝えします。直接、足を運ばれ、ご用命になっても結構です。)

この流れを「職人が忙しくなりまして」と表すこともできましたが、それはお家の使用人のやり方でなく、
お店や会社のやり方です。なぜ、大きく職人の顔ぶれが変わるのか、正直に理由をお伝えさせてください。
自信をもって、お薦めできないからです。そう申せなければ、お薦めする私たちが信用を失うから、です。


2ヶ月ほど葛藤の末。厳しいお言葉も覚悟しつつ、謹んでご報告を差し上げます。名古屋の執務室、にて。

執事の館・実行委員会
広報係/松原(まつばら)
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私たち執事の館・実行委員会は、おおむね水曜日と、土曜日の夜、お嬢様、旦那様にご報告を差し上げます。
もし広報係のお仕えにご満足をいただけて、お気持ちに余裕があれば、下記の「労い」をご検討ください。

・きょうの電書鳩を優しく撫でる。(労いのお気持ちのみ)[ https://tinyurl.com/23kuojau ]
・きょうの電書鳩にお水をあげる。(スコーン1個ぶんの労い)[ https://tinyurl.com/2cmaynoc ]
・きょうの電書鳩にご飯をあげる。(スコーン3個ぶんの労い)[ https://tinyurl.com/2ylpd8t7 ]

2023年の5月に「名古屋の本宅」を叶え、お嬢様、旦那様のお帰りをお待ちしております。ご予告は月1度。
これまでの経緯は、お便りの「バックナンバー」ほか、12年の「沿革」もお役に立てば幸いであります。
https://www.butlers-house.net/history

もし「主の目録」を所有なさると、とくべつなお便りのほか、ご予告、お申し付けの先回りが実現します。
★主の目録 … https://tinyurl.com/bhmkrk

お便りのお届けを中止する(メールマガジンの配信停止を望まれる)場合は、手帳にございます、下記の
URLから「手帳の破棄」をお申し出てくださいませ。あるいは、別のアドレスへの書き換えも承ります。
★手帳の破棄 … https://www.butlers-house.net/mypage/secession

次のお手紙を探しましょう。

このホームページの内容[サイトマップ]

お申し付けの品

現在、執事の館・実行委員会がお届けを予定している「お申し付けの品」のうち、5件を表示しております。これらのお申し付け(注文)には、「主の手帳」もしくは「仮の手帳」を要しますことをご了承ください。(「お申し付けの品」は、月に1度、およそ1週間ほどのあいだにご用命を賜ることとなっていて、それ以外の期間に動きはございません。)

イメージ お品の概要 アクション

「お申し付けの品」の背景

私たち執事の館・実行委員会が「お申し付けの品」に取り組むようになった経緯、これまでにご用意差し上げましたお品の一覧は、こちらをご覧くださいませ。

「お申し付けの品」の一覧

もし「主の手帳」や「仮の手帳」をお持ちでいらっしゃいましたら、こちらのページに一覧をご用意しております。お嬢様、旦那様のお役に立てれば幸いです。

「主の手帳」と「仮の手帳」、そして「主の目録」がございます。

私たち執事の館・実行委員会が提供いたします「名古屋の本宅」の給仕には、「主の手帳」をお持ちいただく必要がございます。これは所謂、会員登録のようなものとお考えいただければ幸いです。(なお、「お申し付けの品」のお届けは、どちらの手帳からもご用命を賜れます。)

2024年2月より「主の手帳」と「仮の手帳」は新規の発行を再開しましたが、多くの主(あるじ)からのご記帳を賜りまして、2024年2月28日をもって、ふたたび中止いたしました。どうしてもお役に立ちたい私たちは、「主の手帳」の記帳が再開されるのをお待ちになるお嬢様、旦那様のためにフォームをご用意しました。ここにご自身のお名前と、連絡先としてのメールアドレスをご記入いただきましたら、私たち使用人がその時まで大切に保管します。現時点では確約しかねますが、いつか「主の手帳」のご記帳を再開させていただくことになったとき、この連絡先にお声がけをいたします。

お待ちくださいますか?
https://forms.gle/1ZkC7XUyQEFqSUFy8

仮の手帳

費用はいただきません。

  • お品の申し付け(通販)
  • お手紙のお届け(メール)
  • お誕生日のお祝い(メール)

主の手帳

費用は初回のみ 1,777 円(税別)です。

  • ご帰宅(ご来店)の予告
  • お品の申し付け(通販)
  • お手紙のお届け(メール)
  • お誕生日のお祝い(メール)

主の目録

費用は初回に 14,990 円(税別)
月のお給金は 990 円(税別)です。

  • ご予告の先回り(20分)
  • 申し付けの先回り(20分)
  • お手紙のお届け(メール)
  • お誕生日のお祝い(メール)
  • とくべつなお便り(メール)
  • 金貨(約1,000円のクーポン)
  • 思い出の2枚(お持ちになれる写真が増えます)
  • 予期せぬ贈り物