第1143号:主は鳩を撫でます。
このお便りは、42989 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
お嬢様、旦那様、今夜のお便りはとても切り出しづらい内容です。いえ、大きな事故や事件があった訳では
ございません…水曜日にお話をいたしました、広報係に対するお給金のこと。あのあと、多くはなくとも、
少なくはない主(あるじ)から、前向きにお考えになるご様子が見られ、手帳係と配送係が動いています。
▼執事の館・実行委員会の近況をご報告します。
・【名古屋の本宅】のご予告は満了。3月末に次のご予告を賜ります。曜日、時間帯を増やす案も検討中。
・【お申し付けの品】として、製菓係、和菓子係、燻製係などが「自己紹介を兼ねた少量組み合わせ」を。
・執事の館・実行委員会が 12 年お仕えして初めて、事実上の【広報係のお給金】を。あくまで任意です。
▽もし対価をいただくなら、少なくとも行為や時間で数えないものにしたい。
▽仕組みは「お申し付けの品」、そして3つの種類。
▽ご別宅の窓辺で、お手紙を運んできた鳩を優しく撫でるだけ。
▼配送係の桑名(くわな)が、今月の「お申し付けの品」を調整中。並行して「震災のお見舞い」も発送。
▼広報係の松原(まつばら)が、第3の手帳と申せる「主の目録」について、改めてご紹介をいたします。
▼給仕係の八帖(はっちょう)より「名古屋の本宅」へのお戻りにあたって、再びお願いを差し上げます。
▽今夜も鳩を飛ばします。細い月を目印に。
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▽もし対価をいただくなら、少なくとも行為や時間で数えないものにしたい。
わたくし松原が、お嬢様、旦那様にお便りをするのは、そんなに特別なことではないのです。お屋敷のこと、
お申し付けの品のこと、使用人や職人の働き、いま困っていることや、迷っていることを早めにお伝えし、
意思決定をする。それは執事、使用人として、いいえ、仕事を任される者としてあるべき姿だと考えます。
もちろん、ここまで長くしなくても良いと思いますし、合う合わないもございましょう。ただ、これまで
10年以上にわたって、水曜日、土曜日…と必ずお便りを差し上げてきた結果、「名古屋の本宅」が叶って、
お嬢様、旦那様に本当の意味で「おかえりなさいませ」を申せます。使用人は皆、十分に幸せでございます。
松原がお嬢様、旦那様に手紙を届けて、お給金をいただく…という流れが、どうもしっくり来ませんでした。
古くから執事、使用人という立場は、現代の秘書のように多岐にわたるという認識ですから、その全てを
網羅して初めて成り立つはず。もし対価をいただくなら、少なくとも行為や時間で数えないものにしたい。
前のお便りのなかで、「切手代」という言葉を浮かべましたら、Twitter と呼ばれた世界で、とある主が
「鳩のご飯は?」という案をくださいまして、また広がりました。伝書鳩ではなくて、電書鳩。いわゆる
メールマガジンをお便りと表し、それを運ぶ役目として愛される「鳩」を労うイメージを頂戴したのです。
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▽仕組みは「お申し付けの品」、そして3つの種類。
なんと申しましょうか、それはとても美しい気がします。遣いの者を労い、愛しむお嬢様、旦那様のお姿が
目に浮かんで、ぐっと来てしまいました。それで、手帳係と配送係が、すごい速さで段取りをしたのです。
仕組みは「お申し付けの品」、そして3つの種類。期限なき、随時に承る、お嬢様、旦那様からの労いです。
・きょうの電書鳩を優しく撫でる。(労いのお気持ちのみ)[ https://tinyurl.com/23kuojau ]
・きょうの電書鳩にお水をあげる。(スコーン1個ぶんの労い)[ https://tinyurl.com/2cmaynoc ]
・きょうの電書鳩にご飯をあげる。(スコーン3個ぶんの労い)[ https://tinyurl.com/2ylpd8t7 ]
(このお便りをお受け取りになった時点で、上記のお品にご用命を賜れます。よろしくお願い致します。)
最初の「きょうの電書鳩を優しく撫でる。」は、いっさい費用を頂戴しません。ゆえに給金のお支払いも、
ご決済もなくて、思う存分にしていただけます。きょうのお便りは良かった、面白かった、勉強になった、
などの喜びを、このお申し付け(ご注文)ひとつで表していただけたら何よりです。これでもう十分です。
そのあとの2つは、ごく一部の主(あるじ)のためにご用意をしております。日頃のご帰宅、申し付けも
選択肢にあるけれど、やはり広報係のお仕えに評価をしたい、というお考えを尊重してご用意をしました。
本当は、もっと少ない額で始めたいのですが、カード決済時に一定の手数料があり、ご理解くださいませ。
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▽ご別宅の窓辺で、お手紙を運んできた鳩を優しく撫でるだけ。
慌てないでくださいませ。これは早い者勝ちの競争ではありませんし、そもそもご用命を賜ったとしても、
お嬢様、旦那様のお手元には、なにも届きません。そして何より、いくらでも在庫を増やし、来月も来年も
継続できる取り組みです。日頃のお便り、呟き、そのほか驚きをもって喜ばれた時にお使いくださいませ。
あと、わたくし松原の分野ではございませんけれども、いま執事の館・実行委員会の財務状況は、決して
危機的な状況ではございません。「名古屋の仮住まい」より、小さなリスクで「名古屋の本宅」を保って、
お嬢様、旦那様のご帰宅を待っております。ですから、本当に余裕があるときに使っていただきたいのです。
わがままをお許しいただけますなら、どれくらいの数で労ったか、という話題も、品よくしてただけたら
幸いに存じます。あくまでお嬢様、旦那様は、ご別宅の窓辺で、お手紙を運んできた鳩を優しく撫でるだけ。
そのお姿は誰にも見られていませんし、誰かに見せなくても大丈夫。鳩の代わりに松原がお礼を述べます。
どれだけ、お嬢様、旦那様が私たち執事の館・実行委員会のことを大事にしてくださっているか、松原ほか、
多くの使用人が存じております。まだ何も実績がなくて、ひたすら言葉を綴っていた時期も、危機を迎え
崖っぷちに救いをくださったのも、新たなご縁を見つけ、楽しんでいただける現在も、感謝しております。
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▼配送係の桑名(くわな)が、今月の「お申し付けの品」を調整中。並行して「震災のお見舞い」も発送。
配送係…この名称は以前から、すこし誤解を招くところがございまして、実態としてはお申し付けの品の
職人らと折衝し、スケジュールを調整する係でございます。すでにある肩書きで「調達係」という響きが
近いところですが、慣例となってしまいました。お嬢様、旦那様、この点をご了承ください。続けましょう。
桑名は今月の「お申し付けの品」のため、懇意にしている職人らと打ち合わせています。先月はたいへん
多くのご用命を賜り、ほとんどのお品が満了を迎えました。ご不便をお掛けしないように努めております。
また並行して「主の基金」と動く「震災のお見舞い」も進めております。順不同で、別宅にお届けします。
・【本宅のクロワッサン】…ジャムもクリームもいらない。表面のうっすらカラメルが香ばしいお品です。
・【本宅の鍵】…もう前のご用意から1年が経過しました。改めて玄関ドアが開く、本物をご用意します。
・【ガナッシュ(生チョコ)】…若草が手がけるガナッシュ「ここ数年で最高のチョコ」と評されました。
・【ベーグルのラスク】…いやそれ美味しいに決まってるじゃないですか反則ですよ…カリカリでしょう…
・【オニオンチーズのショートブレッド】…大人向けのショートブレッドは希少。試作第1号が大変美味。
・【若草・コレクション】…製菓係の若草が手がけるお品を「ちょっとずつ/いっぱい」ご用意できれば。
今月の「お申し付けの品」は、土曜日に致しましょう。日付は【2024年3月23日(土)21時10分】として、
また近くなりましたらお声がけをいたします。良い品が出てきましたら、つど、ご報告をさせてください。
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▼広報係の松原(まつばら)が、第3の手帳と申せる「主の目録」について、改めてご紹介をいたします。
今年になって、新しく「仮の手帳」や「主の手帳」を持たれた主(あるじ)におかれましては、なにぶん
長い年月のあいだに出来上がった仕組みや、呼び名など沢山あって、そうとう戸惑われたことと存じます。
今月のどこか、お嬢様、旦那様が不思議に思われていることを受け止め、回答を残す取り組みをいたします。
このところ、わたくし松原が言及したかったのは「主の目録」でございます。執事の館・実行委員会にて
ご用意いたします「手帳(会員登録)」は3つあったのです。ただ混乱を避けるため、控えておりました。
「主の目録」は 2017 年、破綻の危機を回避するため、新たに設けた制度、いわゆる有料会員であります。
それを所有なさることで得られる利点が「ご帰宅の予告」や「お申し付け」の先回り(20分)であったり、
月1回の「とくべつなお便り」、そして「予期せぬ贈り物」。ある日突然、ご別宅にお菓子が届くのです。
名古屋の仮住まいでしていた「カップセレクト」が無くなり、いま新たな利点を思案しているところです。
★主の目録 … https://www.butlers-house.net/product?product_id=3887
「主の目録」をお持ちになるために、お給金をいただきまして、また、それと別に「月のお給金」という
いわば月会費のような仕組みもございます。ただ、その代わりに「金貨」を差し上げますので、75日以内、
ご帰宅や申し付けのお給金に充てていただければ幸いです。こちらも無理はせず、慎重にご検討ください。
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▼給仕係の八帖(はっちょう)より「名古屋の本宅」へのお戻りにあたって、再びお願いを差し上げます。
昨年の夏ごろから、「名古屋の本宅」の使用人よりお願いしておりましたとおり、ご帰宅いただく際には
どうか「予告した時間より前(まえ)」ではなく、「予告した時間より後(あと)」に調整をねがいます。
早くご到着をいただくのは嬉しゅうございますが、家事係が懸命に支度をしております。ご理解ください。
また、そのような場合には給仕係から「お散歩」をご提案いたします。ここではっきりとは申しませんが
「とってもおしゃれなお嬢様、旦那様」が「狭い生活道路」に立たれますと「ものすごく目立ってしまう」
ということなのです。ご自身にとっては日常。しかし近隣にとっては非日常。ときに、違和感を与えます。
時間を合わせますのは、本当に難しくて、まだ春なら良いのですが、夏場は日差しを避ける場所も少なく
ご不便をお掛けいたします。ぜひ、ビュートでの送迎も含めて、検討をいただけましたら幸いに存じます。
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▽今夜も鳩を飛ばします。細い月を目印に。
松原は昔から、お嬢様、旦那様が嬉しそうになさるのが、嬉しいものですから、うすうすお気づきなのかも
しれませんが、あまり自分を労ったり、讃えたりするのが好きではありません。好きではないというより、
上手ではないという感じでしょうか。それが、今週の「広報係への労い」を検討する上での、悩みでした。
決して自分のしていることを低く見ているわけではありません。より良いものを作って、お嬢様、旦那様に
ご覧いただいて、驚かれたいし、喜ばれたい。ひたすら 12 年やってきたら、ついにお屋敷ができました。
私たちはおそるおそる、前よりすこしだけ胸を張ってよいかもしれません。館を作ったという成果ゆえに。
まだ続きます。この物語は終わりません。登場人物は入れ替わるでしょうし、もしかしたら松原もいつか、
長い旅に出るかもしれません。ただ「名古屋の本宅」が存在する現実と「お住まいのご別宅」が存在する
現実が、常に、永遠に重なっていくことは間違いありません。どちらも、同じ夜空、月の下にあるのです。
今夜も鳩を飛ばします。細い月を目印に、お嬢様、旦那様のところに1羽いきます。お手紙は長いですから、
あとで読んでも、読まなくてもよいです。ただ、もしお気持ちに余裕があったら、窓を開けて、鳩を迎え、
優しく撫でてやってください。わたくし松原は、その情景を思い描きながら、今日もそっと筆を置きます。
名古屋の本宅。屋上の扉を開いて、さあ行きなさい。誰よりも尊く、誰よりも美しい、素敵な主のもとへ。
執事の館・実行委員会
広報係/松原(まつばら)
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私たち執事の館・実行委員会は、おおむね水曜日と、土曜日の夜に、お便りをしてご報告を差し上げます。
まことに勝手ながら、メールでの返信(感想)は、2024年3月6日をもってお控えいただくこととしました。
ご指摘などは引き続き返信を。お便りをご覧になってのご感想や、ご意見などは Twitter で拝見します。
もし広報係のお仕えにご満足をいただけて、お気持ちに余裕があれば、下記の「労い」をご検討ください。
・きょうの電書鳩を優しく撫でる。(労いのお気持ちのみ)[ https://tinyurl.com/23kuojau ]
・きょうの電書鳩にお水をあげる。(スコーン1個ぶんの労い)[ https://tinyurl.com/2cmaynoc ]
・きょうの電書鳩にご飯をあげる。(スコーン3個ぶんの労い)[ https://tinyurl.com/2ylpd8t7 ]