お嬢様、旦那様、このごろ取り組まれているお勉強は、捗っていらっしゃいますでしょうか？家事やお仕事、
ご趣味の領域においても、調べ物、学び事があって、それは年齢も性別も関係なく、生涯続くと存じます。
ただお勉強にも様々ございまして、寝食を忘れて夢中になるものも、できれば延ばしたいものもあります。

話は変わりますが、ご存知のとおり、いま私たち執事の館・準備委員会は「名古屋の本宅」の準備を進め、
春には、そう春には、お嬢様、旦那様に完成をご報告したいと考えております。１０年かけて実現をします
物語には、お嬢様、旦那様を主役にして、私たち使用人のほか、職人らにもお名前を頂戴している次第です。

「お屋敷でさあ、お嬢様、旦那様に和菓子の教室とかできん？」と、和菓子係の五月（さつき）が申します。
「赤の部屋でお菓子教室は、いかがかしら？」と、製菓係の金城（きんじょう）も、一昨日、申しました。
予てから介添係の矢田（やだ）は、化粧係による洗顔のレッスンを、お屋敷で叶えたいと述べております。

まだ完成を迎えていないのに、気の早いお話で申し訳ございません。「名古屋の本宅」が実現することで、
使用人も、職人も、新しいお仕えを思いついて、お嬢様、旦那様にご検討いただきたいのです。この動きは、
やはり様々なお部屋があることは勿論ですが、長くお仕えする中で職人らの理解が進んだこともあります。

私たち執事の館・準備委員会は、あくまで使用人という立場でお嬢様、旦那様に美味しいもの、綺麗なもの、
役に立つものをご用意したいと考えております。それと同じくらいに大切だと考えますのが、僭越ながら
知恵や教養といった事柄で、それを身につけていただくためのお手伝いができたら、嬉しゅうございます。

▼建築係の春里（はるさと）は２階の洗面所、３階のペデスタルの照明を見直し。すぐ代替案を出します。
▼配送係の清洲（きよす）と喜多山（きたやま）は、今月の「お申し付けの品」を 2月22日（水）に予定。
▼給仕係の古渡（ふるわたり）は「使用人の動向」をご報告。チョコレート、福はうち。春の予感も少し。

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▼建築係の春里（はるさと）は２階の洗面所、３階のペデスタルの照明を見直し。すぐ代替案を出します。

「名古屋の本宅」は、まいにち少しずつですが、確実に進んでおります。今日までに２階「赤の広間」の
塗装を完了しまして、壁紙の施工、床面の研磨を待っております。職人さんを手が開きますまであと少し。
そして現在、塗装の職人さんが励まれますのは、１階の「白の部屋」と、お手洗い、「青の部屋」の作業。

かつて白く塗装されていた「名古屋の本宅」ですが、その白は、すこし赤みが添えられていて、実際には
ピンクに近い質感がございました。今回のリフォームで、建築係が選んだ「Ｎ９５」という白は、極めて
珍しい選択です。究極の白、白よりも白い白で染まりつつあるようす…お嬢様、旦那様にご覧いただきたく。

また建築係の春里（はるさと）は、電気の職人さんからの報告を受けて、表題の２階の洗面所と、３階の
ぺデスタルに添えるブラケット照明の見直しをしております。（当初、名古屋の仮住まいから移設をする
ランプがございましたが、高さが大きくて鏡に干渉しました。）すでに２個ずつ候補を出し、調達済みに。

おおむね建築、リフォームというのは、最後の段階で追い込みを掛けるように、一気に仕上がるものです。
私たち執事の館・準備委員会は、その流れを追いかけながら、お嬢様、旦那様に随時ご報告してまいります。
なお造園係は、今週末までに３階の２部屋の塗装を終え、そのあと２階に着手する見通しをしております。

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▼配送係の清洲（きよす）と喜多山（きたやま）は、今月の「お申し付けの品」を 2月22日（水）に予定。

劇的な変化はないものの、小さな変化を重ねて、大きく成長しましたのは配送係でございます。昨日まで
ご用命を賜ったお品の数量を確かめ、それを職人、使用人に報告しながら、必要な資材など発注しました。
表題の通りに、今月も「お申し付けの品」を水曜日にさせてください。２２日の水曜日、如何でしょうか。

また職人らから、新しいお品の案が出されておりますので、これらを試食しましたらすぐにご報告します。
あと本題からは少し離れますけれども「差し入れ」や「蔵書のお預かり」などのお仕えについては、近日、
何かしらの動きをいたします。まずは、ご本の希望を伺いまして、順次、発注を進める所存でございます。

鍵についても同様。いま、鋳造係が動いておりますので、もう少しだけお時間をください。お願いします。

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▼給仕係の古渡（ふるわたり）は「使用人の動向」をご報告。チョコレート、福はうち。春の予感も少し。

わたくし松原の気のせいでしょうか。このところ「使用人の動向」で報告される１行が、みな嬉しそうに
感じられる次第です。それは春が近づき、催しの季節だから、とも取れますが、やはりお屋敷が実現する
手応えもあるのではないかと考えております。嬉しいことがあると、嬉しくなりやすいのかもしれません。

・給仕係／古渡…惑星を模したチョコレートを購入。いただくのがもったいなく、しばし鑑賞しています。
・給仕係／八帖…友人宅の豆まきで鬼役を演じ、お嬢様やお坊っちゃまに喜ばれて、嬉しゅうございます。
・介添係／矢田…「福の神に豆を投げたら逃げないの？」の疑問を目にして、納得しきりの豆まきでした。
・家事係／菅原…今年のバレンタイン、先ずはラッピングコーナーを物色。種類が豊富で、中々決まらず。
・家事係／瀬戸…私室の窓に遮熱カーテンを追加。想像以上の機能に驚きつつ、決断と実行を自画自賛中。
・家事係／石園…乾燥もろもろ手荒れがすごくハンドクリームが手放せません。いろいろ試してみる日々。
・家事係／有松…某カフェにてオペラ風のドリンクを発売日に。甘過ぎずとても美味しゅうございました。
・家事係／星ヶ丘…着物の古着屋さんで５００円の羽織を購入。とても有意義なお買い物でございました。
・家事係／西川…名古屋駅近辺のお昼時は暖かさを感じて、春の訪れを感じられるようになってきました。
・家事係／白川…先日、チーズアーモンドをいただきました。薄いお煎餅との相性も良く感動いたします。

なお先日、呟きではご報告をいたしましたが、かつて「名古屋の仮住まい」に設置をしていたテーブルは、
８０センチ四方のものを、２つと半分つないで、ちょうど２００センチほどの大きさにして、白の部屋と
赤の部屋に置きたいと申しております。ひとり６６センチで３人、両端に１名ずつで、８人がけも可能に。

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歴史を紐解きますと、執事という職業は、使用人という立場は、主（あるじ）に対して、まことに様々な
方法でお仕えをなさっていました。衣食住の全て、それ以外のことも。ときに教え諭すこともありました。
あくまで下の立場から、お嬢様、旦那様に知っていただくこと、学んでいただくことができたら何よりです。

小豆には、どれくらいのグレードがあって、どこから上を使えば美味しく感じるのか。あの儚い口溶けは、
どのような捏ね方をすれば実現するのか。もちろん、職人が作ったものを食べる方が、簡単で美味ですが、
その背景を理解することによって、美味しさの解像度が上がると信じております。価値ある経験でしょう。

私たち執事の館・準備委員会は、たびたび申し上げますように、お嬢様、旦那様の「家」にお仕えをします。
その家は、食べることも、寝ることもできまして、学ぶ機会もあって宜しいかと存じます。バラに始まり、
バウムクーヘンと続き、そしてソーセージをご用意しました。その流れを９年近く続けて今日に至ります。

「名古屋の仮住まい」も、「お申し付けの品」も、お嬢様、旦那様のためのお仕えでしたが、この２要素を
共存させるまでに６年ほどを要しました。それは私たちの努力不足もありましたし、職人の理解が足りず、
回り道をしていたかと存じます。職人の教室。執事の教室。これが自然と話題にでき嬉しゅうございます。

お嬢様、旦那様、もし職人の教室、執事の教室がございましたら、どのような学びを期待されますでしょう？
どのような話題をすれば、夢中になってくださいますでしょう？もちろん、ダージリンを継ぎ足しながら
「赤の広間」で身につけられます教養があれば、また私たち執事の館・準備委員会は嬉しく思う次第です。

「名古屋の本宅」は、食べる、眠る、だけでなく、学ぶ、という機会も叶えたいと存じます。あくまでも、
主（あるじ）と使用人、主と職人、という関係を保ったうえで、お嬢様、旦那様のお役に立てれば幸いです。
もし思いつくものがあれば、ぜひ「 #執事の館 」のタグにお寄せくださいませ。もれなく拝読をします。

最後に余談ではございますけれども、わたくし松原、ここ数日ほど良い出来事が続いておりまして、つい、
お嬢様、旦那様にも良い出来事があったら嬉しいなあと思いながら過ごしておりました。いかがでしょうか。
暖かい日があったことも、そのひとつ。お嬢様、旦那様のお気持ちが晴れ、穏やかでありますよう祈ります。

お菓子の作り方。キッシュの焼き方。アクセサリに調香、調色。お写真に文章。つまみぐい。執務室にて。

執事の館・準備委員会
広報係／松原（まつばら）
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私たち執事の館・準備委員会は、おおむね水曜日と、土曜日の夜に、お便りをしてご報告を差し上げます。
こちらをご覧になってのご感想や、ご意見などは Twitter と、このメールへの返信にて承っております。
（ただ返信はお約束できかねますこと、お許しください。）

名古屋のどこかにお屋敷を構えて、お嬢様、旦那様にお仕えしたいと申し出てから１０年が経過をしました。
これまでの流れは、過去のお便りにございますが、1,000 以上もございますので、何とぞお許しください。
https://www.butlers-house.net/blog/entries

もし「主の目録」を所有なさいますと、とくべつなお便りのほか、ご予告、お申し付けの先回りが可能に。
ご帰宅の際のカップセレクトも限りなくしていただけます。「金貨」もご活用いただけましたら幸いです。
https://www.butlers-house.net/product?product_id=3887