第94号:微かな望みが、まだこの手に。
このお便りは、26133 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
お嬢様、旦那様、執事の館・準備委員会の松原でございます。
既にご存知のとおり、いま台風8号が日本列島を縦断、各地に強い雨と風をもたらしております。
いまお住まいの、そちらの街のご状況は如何でしょうか?
日没も近付きましたから、不用なお出掛けなどなさいませんように、謹んでお願い申し上げます。
本日は手短かに、お伝え申し上げます。
・「名古屋の仮住まい」災害時のご帰宅について。
・「名古屋の仮住まい」玄関に生花を置きました。
・「愛知県尾張旭市の紅茶」缶の仕様を検討しております。
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執事の館・準備委員会は、「名古屋の仮住まい」を開館して初めてとも言える、
大規模な自然災害への対応に追われております。明日の朝を迎えれば台風は名古屋を通過して、
いくぶん勢いも削がれるものと思いますが、公共交通機関への影響は予測出来ておりません。
すでにご帰宅の予告を頂いているお嬢様、旦那様には、身の安全を最優先していただき、
少しでも危険をお感じになった場合は、遠慮なくご帰宅をお控えくださいませ。
(その際は E-mail および ドアマン用 PHS に宛て、ご連絡頂ければ幸いです。)
この台風の影響によってキャンセルを頂く場合、使用人の給仕にかかるお給金は頂戴しませんが、
別の日に改めてご帰宅を頂く段取りは「館の台帳」の仕様上、致しかねます。何卒ご了承ください。
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さて、開館から2ヶ月が経過する「名古屋の仮住まい」は、あすより玄関のアレンジメントを入れ替え、
お嬢様、旦那様をお迎えすることになりました。これまで使用しておりました造花はいったん下げて、
梅雨のしっとりした空気に映える、白とグリーンの対比が鮮やかさをお楽しみくださいませ。
また同時に、給仕に用いておりますデザートワゴンの装飾も、プリザーブドフラワーを基調とした、
シンプルな見栄えのものに変更致しました。まだクロスの手配が間に合っておりませんけれども、
夏を想起させる涼しげな飾り付けに、ご満足頂ければ幸いに存じます。
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「愛知県尾張旭市の紅茶」普段使い用のパッケージは、はんだで溶着する手作りの缶を検討中。
この最小の直径が115mmであることが、昨日明らかになりました。さすがに少し大きすぎますね…。
お嬢様、旦那様がお使いになる容器としては、少し無理があるように思います。
そこで、一つずつ職人の手で加工する「ハンド溶接」の缶でのお届けを検討しております。
現時点では、まだ缶の構造や作り方を細部まで把握しておりませんので、追って報告を致します。
プレスで打ち抜く加工がございませんので、蓋側面が曇る事もなく、
美しいシルエットのものを検討出来るかも知れないと、期待を寄せております。
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執事の館・準備委員会、および「名古屋の仮住まい」使用人一同、
近年稀にみる大型台風の接近に警戒をしております。
場合によっては、そもそもお屋敷に出勤できない恐れもありますけれども、
それでも万全の体制で、お嬢様、旦那様をお迎えできるよう、最大限の努力をしております。
微かな望みが、まだこの手にある限り、出来る限りの準備をして、
ご帰宅をお待ち申し上げております。
それでは、会議に戻ります。
名古屋の仮住まい「白の部屋」にて。
このお手紙は、執事の館・準備委員会の広報係、松原(まつばら)がお送りしました。
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