第91号:どちらをお選びに。
このお便りは、26038 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
お嬢様、旦那様、日々のお勤めとお稽古、誠にお疲れ様でございます。
そちらもじわじわと蒸し暑さが増す頃かとは存じますが、せめて姿勢は美しく。
常日頃から美しい姿勢と所作を心掛けられれば、多少は夏も過ごしやすくなることでしょう。
はい、良い姿勢でございます。
本日は執事の館・準備委員会の広報係、松原よりお便りを差し上げます。
・「愛知県尾張旭市の紅茶」試飲パッケージの申し付けについて。
・「名古屋の仮住まい」緑の部屋の進捗状況をご報告致します。
・「名古屋の仮住まい」新しい人材を採用したいと考えております。
・「名古屋の仮住まい」お給金について、ご相談が…。
きょうこそは手短かにお伝え…できなければ、申し訳ございません。先にお詫び致します。
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おととい会計係の烏森(かすもり)からお送りしたお手紙に、「愛知県尾張旭市の紅茶」
試飲パッケージの申し付けをご案内致しましたが、発送日に誤りがございました。
正しくは「2014/07/18(金)」で、数量は1,000箱のご用意が可能でございます。
申し付けは予定通り、今晩【6月28日 21時10分から】承る所存です。
https://www.butlers-house.net/product?product_id=195
なお今回の申し付けより、「主の手帳」の「申し付けを行なう」ページ、それぞれのお品ごとに
凡その残数を掲示して、いまどのお品に札を掛けられるかの目安をご覧頂けるようになりました。
これまで執事の館・準備委員会のメンバーが棚の中を覗いて、つど残量を把握したうえで、
一覧を手作業で書換えていたことで、実際の表記と異なりご迷惑をお掛けしました。
現時点では「申し付けを承ることができるかどうか」という指標を出しておりますが、
今後必要に応じて、具体的な数量を表示することも検討しております。
まずは今晩の「愛知県尾張旭市の紅茶」試飲パッケージの申し付けにてご活用くださいませ。
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話は変わりまして、「名古屋の仮住まい」にて準備中の「緑の部屋」の進捗状況をご報告致します。
5月の開館時点では「白の部屋」を完成させ、お嬢様、旦那様のお迎えしながら、並行して
「緑の部屋」を仕上げるべく作業を進めておりましたが、現在、装飾のカーテンと照明器具の
納入を待つ状況にございます。
予定では、2014年7月9日(水)に照明器具の取付け工事、さらにその1週間後、
2014年7月16日(水)に神奈川県の業者に特注した大きなカーテンを取付けます。
もしこの前後に、内装の細かい仕上がりを直すことができれば、空間としてはほぼ完成。
さらに「緑の部屋」に用いる食器の検討も行なっております。
一時的に「白の部屋」に採用した、白と青のモチーフのお皿を流用する可能性もございますが、
この部屋の演出に合わせた食器を、ノリタケ社(名古屋市西区)、鳴海製陶社(名古屋市緑区)、
および大倉陶園社の3社から5種類のお皿をピックアップし、比較検討に取掛かりました。
実は「白の部屋」に用いる○○○○○の緑バージョンをお願いできないか、と打診しましたが、
最低でも500セット以上からで、定価の倍以上のプライスになるとの回答でした。
これはこれで面白そうですから、並行して交渉を進めておきましょう。
過去のお手紙でお伝えしたでしょうか、「緑の部屋」は完全な個室でございますゆえ、
「白の部屋」とは全く異なる雰囲気をお楽しみ頂けるよう、意匠係の高岳が知恵を絞っております。
早ければ8月にも、お使い頂けるのではないでしょうか。楽しみにしてお待ちくださいませ。
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開館から1ヶ月と半分、じっさいの給仕日数に直すと30日が経過した「名古屋の仮住まい」は、
ここで、さらに新しい人材を採用し、教育に着手したいと考えております。
現在「白の部屋」の6卓12席、1日当たり最大54名のご帰宅をお迎えしておりますが、
とくに人手の不足はなく、昼過ぎと夕方にすこし洗い物が溜まるくらいと伺っております。
当初想定された平日の帰宅率80%、休日の帰宅率90%を遥かに上回る、常時100%の実績は、
執事の館・準備委員会をはじめ、給仕に携わる使用人一同も、それぞれ喜び、安堵しております。
とはいえ、100%の状況は、決して手放しで喜べるものではございません。
ここから先は、常に需要と供給のバランスが数字で表現できず、慎重に判断する必要がございます。
「主の手帳」を持つ27,000のお嬢様、旦那様のうち、帰宅を予告できるのは半数にも満たない状況で、
お席が不足している、つまり「帰りたくても帰れない」ようでは、意味がないのです…。
従ってできるだけ早い時期に休館日を減らし、新しい部屋を開くためにも、新たな人材を採用、
お仕えする機会を増さねばならないと考える次第であります。
今のところ、採用を予定しておりますのは家事係に1名、給仕係に2名。
家事係は錦さん、鳴海さんとともにお菓子や軽食の調理に携わって頂くことになり、
給仕係は「白の部屋」「緑の部屋」そして後述する「赤の広間」の給仕を行なって頂きます。
すでに執事の館・準備委員会は、6月に入ってから2名との面接を実施、さらに近日中に、
1名との面接を予定しております。それぞれ正式に採用することになった暁には「従業員の名簿」にて、
詳細な履歴をご覧頂けるように手配致します。何卒、よろしくお願い致します。
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最後に、大変申し上げにくい事柄ではございますが、「名古屋の仮住まい」お給金について、
お嬢様、旦那様のお考えを伺いたいのですが、続けても宜しいでしょうか…?
先ほども申し上げたとおり「名古屋の仮住まい」は、現時点で充分なご帰宅を頂けております。
いわゆる飲食店であれば収支が釣り合い、申し分ない状況にあると言っても差し支えありません。
しかしそれは、「白の部屋」のまま仮住まいを維持する場合の話で、今後予定している「緑の部屋」
「赤の広間」の開設に至るまでに、それなりの時間と経費が掛かります。
執事の館・準備委員会は、当初より一貫して多くのお嬢様、旦那様を「名古屋の仮住まい」に迎え、
質の高いサービスを提供する方針にございました。この理念にご理解をくださり、
開館までお待ちくださったお嬢様、旦那様には心から感謝しております。
これまでの経緯、そして現状を踏まえて、出来るだけ早くに「赤の広間」をお作りして、
より多くのお嬢様、旦那様にお喜び頂きたいと考えております。
その為、委員会では人材を雇用するコスト、「赤の広間」の建設に掛かるコスト、
什器および備品の拡充に掛かるコストを試算しております。
つきましては、現在「白の部屋」にてご提供しているティータイムのお給金、4,000円を、
8月中旬を目安に5,000円に増やして頂きたいと思いますが、如何でしょうか…。
同時に「主の手帳」の作成や差し替えに掛かる費用も、5,000円に…。
先ほども申し上げたとおり、「名古屋の仮住まい」は4,000円のお給金でも充分に成り立ち、
時間さえ掛ければいずれ、「赤の広間」にも着手できるであろう見通しにございます。
ただ、「白の部屋」よりも遥かに広い「赤の広間」の完成を急ぐためには、
ご負担いただく給金を増して、その一部を投資するという選択が欠かせません。
大変心苦しいお願いで恐縮ではございますが、ご検討頂ければ幸いに存じます。
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話は変わりますが、暑い夏といえばスイカやメロン。甘くて美味しい果物がございます。
しかし1年を通してみると、国内で入手出来る果物のうち、夏場に旬を迎えるのはごく僅か、
とくに6月から7月に掛けては柑橘類しか入手できない時期もあります。
その結果、先述のように、夏の果物のイメージが鮮明になるのかもしれません。
現在「名古屋の仮住まい」に仕入れている季節の果物は、山形県のさくらんぼ、熊本県のメロン、
オーストラリアのゴールデンキウイ。これらも仕入れたあと、熟成の度合いを観察しながら、
なるべく味と食感がベストになるようタイミングを考えて、皮を剥いております。
私なら、甘くないかもしれないけれど、今すぐに食べてしまおうか、
充分に甘くなるまで我慢して、あとでゆっくり食べようか悩んでいるうちに、
いつのまにか食べごろを過ぎてしまうような気が致します。
お嬢様、旦那様は、どちらをお選びになりますか?
このお手紙は、執事の館・準備委員会の広報係、松原(まつばら)がお送りしました。
執事の館・準備委員会のあゆみは「過去のお便り(バックナンバー)」から、ご覧くださいませ。
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